【動作】

流派について

・流派

そもそも最初にここから説明すべきだったかもしれない。

懐かしいエピソードにばかり気を取られてた。

ということで、この辺りは真面目に書きます。(いつもマジメだけどね!)

まず、弓道には色んな流派があって、それぞれ引き方が微妙に違う。

小笠原おがさわら流やら日置へき流やら本多ほんだ流やら。

正直、多すぎて細かくは説明できないけど、引き方の見た目だけなら大きく下記の二つに分けられる。


正面しょうめん打ち起こしうちおこし

矢をつがえて、弓を構える。両腕は丸太を抱くように円形になっている。

で、そのまま両腕を真上に上げる。

おそらく一般的にイメージされる弓道はこっちなのかな。

左右均等に引きやすいので、大きな射型になる。見た目はこっちの方が良いって人が多い。

小笠原おがさわら流や本多ほんだ流はこっち。ちなみにウチは本多流。


斜面しゃめん打ち起こしうちおこし

弓を構えるところまでは一緒だけど、そこから押手おして(左手)の肘から先を伸ばして、それから両腕を上に上げる。

こっちの方が手の内を作りやすいから、的中率は高いって言われてる。

日置へき流の引き方。


・流派の変更

たとえば、高校生のときに弓道をやっていた人は、大学で入った弓道部の流派が違うこともある。

そういうとき、ウチの部活は本多流の引き方に直してもらっていた。

僕は初心者だったから何の抵抗もなかったけど、経験者は細かいところを直さなければいけなくて大変だったと思う。

でも、それで文句を言う人はいなかった。

こっちの方が中りやすいのに、なんて誰も言わなかった。

みんな黙々と練習してた。

郷に入っては郷に従う。弓道家のこういうところが好き。

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