カクヨムがなろうをぶっちぎるための、たったひとつの冴えたやり方

KADOKAWAだからできること

　カクヨムも開始からそろそろ一年。ユーザーは増えていますが、コンテストを見ても「小説家になろう」（以下「なろう」と略記）からの転載作品が多く、その後塵を拝していることは否めない現実です。

　そこで、カクヨムがなろうを逆転してぶっちぎるための秘策をひとつ思いつきました。

　カクヨムでもなろうでも、ご法度なことがあります。歌の歌詞を書くこと。著作権法違反です。

　ここで、ひとつの事実があります。数年前までは、動画サイトでも流行歌の演奏とかは黙認されているとはいえ著作権法違反でした。

　ところが、今ではそれが合法的にできるところがあります。ニコニコ動画。ちゃんとJASRACやら他の著作権団体に権利金を払って、演奏や歌唱はOKにしているのです。一部は原盤使用すら可能になっています。

ニコニコ動画の音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドライン

http://info.nicovideo.jp/base/license_guideline.html

　さて、このニコニコ動画を運営しているのは、ドワンゴ。ドワンゴの親会社はどこか？

　そう、我らがカクヨムの運営会社KADOKAWAなのです。つまり、KADOKAWAには、JASRACやその他の音楽著作権管理団体と関係があり交渉ノウハウを持つ子会社があるのです。

　ならば、ここでKADOKAWAがJASRACその他の音楽著作権団体と交渉して、一定の使用料金を払って、このカクヨムのサイト上では、歌詞の引用が許されるようにしたら？

　もちろん「替え歌」は厳禁でしょう。つい最近も某タレントが許可を得た得ないで危うく訴訟沙汰になるところでした。著作者人格権の問題なので、これは一括処理はできないはずです。

　しかし、ただ歌の歌詞をそのまま書くならOK、ということになったら、これは他サイトには無い魅力になるのではないでしょうか？

　特に、なろうはサイトとしての規模が大きくユーザー数は多いとはいえ、運営会社自体の規模はそんなに大きくありません。大KADOKAWAならできることでも、追随するのは難しいのではないでしょうか。

　カクヨム運営の皆様、これはチャンスだと思いますよ。