演じる者

 「これはとある嘘つきのお話。」


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「君がそれでいいならいいよ。」


また、嘘をついた。


自分を殺して笑顔を作って。


少し苦しいけど、良いんだ。これで。


僕が苦しんで、君が幸せになれるならそれで良いんだ。


僕のせいで君の望む未来を邪魔したくないし。


まだ、胸が痛いな。


なんで泣きそうになっちゃうんだろ。


馬鹿みたいだね。


自分がしてる事なのに。


後悔なんてないはずなのに。


「僕もそうしてもらえると助かる。」


今はまだ伝えられそうにないな。


いつか聞いてね。


僕の本音を。


ごめんねっ・・・

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