メールがなぜ?!
突然、
「どうしよう! メールが送信のほうに入っている。たしか、ありがとうと入力した……はず……で? あれっ? 送信メールの内容……??」
雄一は送信されたメールを確認する、スマホの画面をじっくりと観て、自分の目を疑う。
「津井さんに聞きたいことがあるので、ぜひ今から会いませんか?」
雄一が打ち込んだはずのメールが、違う内容に変っていた。
「えっーーーーっ? こんな内容打ち込んだっけ? スマホを落としたショックなの? しかも、初めて今日話した人にいきなり会いませんか? って、えっーーーーっ?」
動揺しながら雄一は冷静になろうと、スマホのこと、自分が何をしたのか、記憶と行動を整理しようと、雄一の部屋で一人、ぐるぐる回りながら考え呟きながら歩き出した。
「ちょっとまて僕、今まで過去の送信した他のメールが送信されたのか? いや! 津井さんって、今日初めて会って話たし、アドレスは知らないのに別の操作に手順がいるはずだ……内容が変ってなぜ送信されたんだ!?」
「もし津井さんにこのメールが本当に送信されていて、これでもし返信がなかったら…… 明日またお昼の購買前でもしすれ違ったら…… すっごく気まずくなるじゃないかっ!」
「訂正とお詫びのメールを出すのがいいのか? いや、あえて返信せずに、購買前で平静を装えばいいのか? えっ? うわ~! どうすればいいんだ……」
雄一はメールでの失態に、冷静になろうとするがいろいろと考えてパニックになる。
「♪~着信音」
雄一は色々考えたことが頭をよぎる最中、津井さんからメールの返信がスマホに届く。雄一は恐る恐る、スマホに届いた津井さんのメールを確認する。
「はいっ! 学園の門の前で~待っています」
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