第13話 魚くんを知っているのはきっと僕だけ

ある日、魚くんは僕に近づいてきた。

「よう、元気か」

「うん」

うさぎとして、元気じゃないところなんて見せられない。

ふと、そんな使命を思い出した。

いまはきっと、魚くんが僕と一心同体の存在だから。

そして、その事実を知っているものは、どこにもいない。

だから、魚くんを知っているのはきっと僕だけ。

なんだか、ちょっとうれしい。

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碧瓶のうさぎ 01♨ @illustlator_msr

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