第30話 交易王*古賀さん⑧
「持って来たんでしょ?」
寺島さんがそう言った。
「あぁ、今出すよ」
私は机の下に置いた鞄の中から箱を取り出し、中身を机の真ん中に置いた。
その中から寺島さんは説明書を取って読み出した。
「ウラカタさんはこの板からお金をくり抜いちゃって」
「分かった。」
ウラカタさんに板を渡すと黙々とくり抜き出した。
私はカードを梱包してる透明なビニールを破いて、シャッフルする。
古賀さんはやる事がなく、部室をうろうろと、冷蔵庫を開け閉めしたりしていた。
「交易王は『交易王』のルール分かるの?」
「…いや、買ったけどやってないから知らない。」
寺島さんに交易王と言われた古賀さんは、少し眉に角度をつけてそう答えた。
「じゃあ、私がみんなに教えてあげよう」
寺島さんはそう言うと、私が混ぜたカードを手に取り、各自3枚ずつ配った。
次に、小さいカードを山札の下の方に種類ごとに分けて置き、「10」と書かれたカードを各自2枚ずつ配った。
そして、赤、黄、緑、青、白、茶のキューブを山札の左に種類ごとに置いた。
最後に山札からカードを山札の右隣に1列になるよう6枚表向きに置いた。
「これで準備はおしまい。」
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