再び

第28話 戦いの準備

アリスの部屋に入り瑛斗が部屋にあった椅子に座った。葵とアリスはそれぞれにベッドに座っていた。食後の休みを3人は取っていたのだった。


「やべぇ…すごい眠くなって来た…」


「寝てもいいんだよ〜?瑛斗?私たちだけで楽しい事させてもらうから…。瑛斗の身体でね」


「俺の身体がもたないから…やめてくれ」


「エイトの身体がもたなくても私たちが無理矢理させるから。拘束してでもね」


「2人とも怖い事言うなよな。まぁ、俺はそれでもいいんだけどね…」


瑛斗が小声でそう言ったのを葵は聞き逃さなかった。葵とアリスは瑛斗に聞こえないように会話をし2人は瑛斗の座っている椅子の後ろに忍び足で向かった。そして瑛斗の両側から2人は飛び出した。瑛斗はそれに驚き目を見開き2人を見ていた。


「瑛斗、今されてもいいって言ったよね…?女の子の‘‘欲’’を舐めないでよね…?」.


「げ!?き、聞かれてた!?」


瑛斗がそう言うとアリスが肩を持った。アリスを見る瑛斗。アリスはニヤニヤとしながら瑛斗を見ていた。何かを企てている様子だが瑛斗にはわからない。


「エイト、立って。ベッド来て」


肩を持ち無理矢理立たせようとするアリス。仕方なく瑛斗はそれに従いその場に立った。そしてアリスに連行されるようにベッドへと連れていかれた。


「ベッドに、仰向けで、寝て」


照れているのかわからないが言葉ではなく単語でアリスはそう言った。それに従い瑛斗はベッドに入り仰向けになった。その体勢になった瞬間に2人が視界の両側からひょこっと出て来た。そして葵は瑛斗の唇にキスを、アリスが瑛斗のズボンを脱がしていた。


「覚悟してね…瑛斗…」


唇にキスしていた葵がそう言うが瑛斗は返事を返す暇もなくまた葵にキスをされてしまった。ズボンを部分的に下ろしアリスの目の前に瑛斗の瑛斗が来ていた。


「エイト…気持ちよくさせてあげるから…」


アリスがそう言い、瑛斗の瑛斗を舐めようとしたその瞬間、建物が大きく揺れ部屋の窓ガラスが揺れた。2人が周りを見渡し瑛斗がズボンを元に戻しながらベッドから体を起こした。そして廊下を誰かが何人もの人が走って行く音が部屋に聞こえて来た。そしてアリスの部屋が開き1人の男性が装備類を付けて3人を見ていた。


「アリス様、敵国からの襲撃です。建物がかなり破壊されてしまっていて…」


さっきまで甘い表情をしていたアリスがスイッチの入れ替わったように全く違う表情をしていた。3人はベッドから降り男性の話を聞いていた。


「わかったわ。向こうのボスは…来てるの?」


「はい、サタナキアが…来ています。アリス様、エイト様、アオイ様。お手伝いしていただけると嬉しいのですが…」


「エイト、アオイ、行けるよね?」


「もちろん、やるよ」


「うん!また私、足引っ張らないように頑張るね」


「ありがとう、2人とも…。と言う事だ!私たちも今すぐ行くから」


「わかりました。では、失礼します」


ドアが閉まり走って行く音がだんだんと離れて行く。無言の状態がしばらくあったがアリスが口を開いた。


「2人とも、急いで準備するよ!1分で支度してね!」


「了解!」


「わかった!」


瑛斗と葵が自分たちの部屋にある装備類を持って来て、それらをアリスの部屋に持って来てそれらを全て着た。準備が終わり3人はアリスの部屋を出て行き、戦いの場所へと向かって行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る