第19話 個人所有の離島のライフライン事情
一週間が過ぎ、朝起きるといつも通りに回答の入った封筒が届けられていた。
朝届いた旨をメールで送り、質問を夜に送るのが週末の日課になった。
今週は日常業務プラス面接の合否と不合格の人の履歴書は同封してから、郵便で配送する手続きをし来週から徐々に新人教育が始まる。
帰宅後、ライフラインの回答に目を通す。
水はオーストラリアで一般的な雨水タンクを使い、炭の塊が底に入っており定期的に交換している。
日本で売っている一般的な蛇口につけるタイプの浄水器をその都度色々な種類で試して使っていて、台所と風呂と洗面所は蛇口を捻ると普通に水が出る。
トイレタンクには雨水タンクの水が直通で、こちらは浄水されていない。
トイレタンクにも炭が沈めてある。
タンクにトラブルが起きて雨水を利用できない時用に、飲料用水はペットボトル入りのミネラルウォーターを全員分一年分備蓄しており、トイレは非常に土に穴を掘って用を足す事を想定しており、その為の簡易的な折りたためる外枠が非常用備蓄庫に入っている。
燃料は、風呂と暖房には島にある木の剪定をした際に出る木を薪に使用し、調理にはガスボンベを使用。
赤毛のアンにも登場する『クッキングストーブ』での調理も出来る。
暖炉の部屋と囲炉裏の部屋がある。
こちらも薪が使えない場合を想定して、使用した分を月に一度補充して常にガスボンベの備蓄が一年分になるようにしている。
電気は人の住んでない一角に風力発電と家の屋根にソーラー発電を併用。
軽油を使う発電機を非常時用に確保。
こちらも備蓄は一年分。
携帯又はスマートホンとネットについては、とある事情により島は『日本離島センター』には登録しておらず、扱いとしては個人所有の無人島なので、電話回線を引く事はできず、携帯の基地局は健康への影響を考慮し立てていない。
インターネットは船陸間通信サービスを利用し、携帯については船舶ローミングを使う事により利用が可能になっている。
今後通信に関して、改善希望があれば要望を受け付ける。
トイレに関しては、汲み取らないでいい汲み取り式トイレに雨水タンクの水を利用して流すタイプであり、懸念する衛生面、臭いともに心配はない。
食料については、一年分の非常食の備蓄がある。
通常の食料は、野菜や果物等の農作物は穀物以外島でほぼ賄える。
お茶等に利用できるハーブも植えられている。
動物性の物、加工品については、月に一度の買い出し時に自身で調達。
「はぁ~疲れた…もう若くないのかな…」
北海道に住む人が沖縄に逃げたくなったり、沖縄の人が北海道に逃げたくなるような衝動に駆られる。
報告書を読み終わり次の質問、島で何が作られているのかと九十三さんにメールで送信するのと同時に、私は眠りに落ちた。
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一時間という時間の中で調べながら書いておりますので、矛盾があるかもしれませんが、趣味で書いているアマチュアゆえ突っ込まない方向でお願いします。
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