無人島で自給自足!後継者になります?

時等 零

第1話 休日の前日

 太細 亜夢(たさい あむ)の一日は、裸でコップ一杯の水を一気飲む事から始まる。


 シャワーを浴び、ベッドのシーツを剥がしてバスタオルと洗濯機に突っ込んだら洗濯機を乾燥させるコースにセットし、エネルギーチャージ系の飲むゼリーで朝食を済ませ、トイレに座り、トイレが終わったら下着をつける。


 会社と個人のメールのチェックをしつつ歯磨きし終わったら、オールインワンゲルにファンデーション機能の付いたものを塗って、馴染ませるついでに制服を着て、アイブロウペンシルで眉の形を整えて、色付きリップクリームを塗ってから、セミロングでワンレングスの髪をおでこ全開で後ろにギュッと1つ縛りにする。


 仕事場を縦横無尽に動いていたら顔が赤くなるので、頬紅はいらない。


 身支度が整ったら会社の車で店に向かい、従業員の迎えの担当者に車を渡して、業者が店に届けてくれている食材で居酒屋で仕込み・開店前にまかないを掻っ込み、酔っ払いの客のあしらいよろしく、運が良ければ夜もまかないを掻っ込み、たまに騒ぐ子供の相手をしたリ壊したものの片づけをしたりして、閉店作業後レジ閉めしている間に他の社員を車で送っている送迎担当兼用の従業員が来る前に着替えを済ませ待機。


 送迎担当が戻ったら亜夢が運転手になり、その従業員を送り終わって車ごと帰宅したら、着替えもせずトイレバス一体型のトイレに座りつつ大をして(この時間にしないとする時間がないので習慣づけた)、電動歯ブラシで歯を磨き終わったら、拭くだけでメイクの落とせるシートで顔を拭いて、オールインワンゲルを塗り、洗濯機の中から洗濯物を取り出し明日の着替えを風呂場に置いて、コップ一杯の水を飲んで、シーツをベッドにセットしたら着替えもせずに裸のまま就寝。


 5時間寝れればラッキー。


 今日は帰宅したのは週に一度の厨房の大掃除をして通常より遅く着いた深夜3時の日曜日、月曜の朝9時まで何をするのも自由。


「むふふ~♪日曜は月に一度のレストランでの食事ーーー!!!」


一人暮らしになると独り言が多くなる。

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