ものまね

誰かがつくった『うた』を聞き

それを真似て口ずさんでみる。

一つ一つの場所には、

今ある言葉以外の言葉は

ぴったりはまらなくて、

その響きの心地よさに、

僕は嬉しくなって、

うらやましくなって。


ノートの上で真似てみるけど、

そこにステキな言葉が並ぶけど、

それは

けして、僕の言葉じゃない。

流れだけ真似て

違う言葉に換えてみても

けして 僕の言葉じゃない。

僕の言葉にはならない。


ということは、

逆を言えば、

僕の言葉を

他の誰かが真似てみても

けして 誰かの言葉にはならない、

僕だけの

世界にひとつの言葉。

そういうことかな?


……なんて

都合のいい考え方をしてみる

今日このごろ。



              ~ものまね~


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