【詩】徒然と眺める僕の心

僕は今

家出同然に東京に行った人。

仲間とともにこの街を出て

金も名誉も求めずに

ただただ

己の欲求を満たすために

舞台に立ち続ける人。

夢を追い

いつまでも　種を蒔き、水をやり、声をかけ、

その芽が出るまで努力を続ける人。

夢を追うのをやめ

また新たな夢を見つけようと走り続ける人。

みんなが

停滞し、飛躍し、また戻り

それでもずっと前を見つめ歩いている中で

僕はいったいどこへ向かっているのだろう。

僕は今

幸せだった。

幸せだと思っていた。

何もかもがうまくいっていると信じていた。

だけど

そんな自信は簡単に崩される。

僕は今、

彼らほど輝いているだろうか。

僕の幸せは

誰から見ても幸せだろうか。

僕は今、

くだらないことを考えている。

ああ、

こんな僕の心のうちを君が見たなら

きっとがっかりするのだろう。

「２人の間の

いったい何が幸せでないと言えるの？？」

そう。

きっと

僕らは幸せだ。

だって、

僕の隣りには君がいる。

…………充分すぎる理由だ。

　　　　　　　　　　　　　　～僕は今～