誰かの背中

誰かの背中を見て生きることは

きっと尊いことなのだろう。

先人の背中を見て

善行を見て

僕らは生きて。


だけど

僕は振り返り、

僕の背中を見て生きるであろう全ての存在を見遣り

なんとなく

淋しさを感じた。



彼らは幸せだろうか。

そして 僕は幸せだろうか。



そう考えて

僕は あなたの背中を追いかけることをやめた。



すべては僕らの中にある。

本当に必要なものは

僕らの中にある。

僕らはそれを見ず、

ずっと先を歩く誰かの背中を追い、

羨望の眼差しで見つめ続け、

そして、

己を蔑み生きている。




だけど違うんだ。


僕らには

きっと

もっと 尊いものが眠っている。


だから

もっと

僕を見つめて。

君を見つめて。

そして

胸を張って

足跡を追い越そうよ。


無謀かもしれないけれど

できる気がするんだ。

君が手を引いてくれるから。



僕はこの先を行く。

笑顔を忘れない 君と共に。




              ~誰かの背中~

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