冬道

一緒に歩く。

隣りに座って、

時々、視線合わせて はにかんで、

そうしてるだけで

ああ、幸せだ、って思える時がある。

ああ、この人を好きなんだって

妙に納得してしまう。


手をつなぎたいのに、

指先が触れるとひっこめてしまう、

そんな初々しい反応。

彼を

僕を

いとおしく思ってしまう。


もう少し一緒にいられるかな?

もう少しだけ、一緒にいたいな。


だけどそれは

お互いに願ってはいけない願いで、

未来のカケラも存在しない想い。


別れるたびそう思うのに、

彼を目の前にすると僕は

恋したあの日のど真ん中に戻ってしまうのです。



              ~冬道~

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