ショートストーリー

まかだみあん

第1話 よそ見


「よそ見してんじゃねぇ!」


スマホを見てるといつの間にかトラックにひかれそうになっていた。


「すいません」


聞こえるはずもないトラックの運転手に謝罪。よそ見してるのは何も僕だけじゃない。


腹が立ったが結局悪いのは僕だ、怒ってもしょうがない。さっきの事を自己解決。そして1人反省会。


そう言えば駅前に新しいお店ができたっけ、今度友達と行こうかな。


無意識にまた僕は駅前の新しい店によそ見をしていた。


ーードンッーー


なにかとぶつかった衝撃に僕は驚き前を見る。目の前には倒れた小さな女の子。


「ごめんね、大丈夫かい?」


女の子はニコッと笑い首を縦にふる


「私は大丈夫だけど、だめだよ?よそ見しちゃ」


小さい子にまで注意された。僕は苦笑いして誤魔化した。あぁ、情けないな。


女の子の無事を確認し僕はまた歩き出す。


「じゃあね、気をつけて帰るんだよ」


途中後ろを向き女の子に手を振る。

女の子もまたニコッと笑って手を振り返す。


「あーあ、またお兄さんよそ見してる」


end

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