第14話 餃子の皮

「ほう。この可愛いのは餃子の皮で作ったピザか」


A子が用意した本日の夕餉は手のひらサイズのピザだった。


「ピザの生地と餃子の皮は同じモノなのでもしや、と思って作ってみました」

「流石だなぁ。……で、沢山あるが何個作ったんだ」

「特売だったので、つい」

「そこに転がってる大量の箱はそれかいっ!」


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「私もピザばかりでは飽きると思って、別のモノも用意しています」


そう言ってA子はお茶碗を取り出した。


「皮で拉麺の麺を打ってみました」


ミニサイズの細麺拉麺には自家製チャーシューまで入っていた。


「……器用とか感心する前に質問を一つ」

「?」

「何故これで餃子を作らない」

「あ」

「あ、じゃないわぁぁぁ!!」

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