第13話 ひっそりと
ひっそりと誕生したその生命体は全宇宙を滅ぼす力を備えていた。
無限の進化能力と飽くなき食欲そして体表からまき散らされる燐はあらゆる物質を分子レベルに分解する力を秘めており、もはやこの宇宙は滅び
「……ご主人様? 汚い蛾を踏んじゃってますよ」
こうして宇宙の危機はひっそりと去っていった。
□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□■□□□□
ひっそりと降臨したその救世主は全宇宙を救世する使命を帯びていた。
彼の光の羽から注がれる暖かい光は悪を改心させ、傷ついた者達を瞬時に癒やす全能の力を秘めており、病んだ宇宙を照らさんとし
「……ったく鬱陶しい蚊だったなあ。これでやっと寝られる」
こうして救世の時はひっそりと去っていった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます