第3話 下着

「ご主人様、洗濯物から私の下着持っていったでしょ!」


メイドのA子はご主人様の部屋に入るなりいきなり怒鳴る。


「おいおい着替えてる最中だぞ」

「そんな些末な事は良いんです! 下着どこに隠してますか?」

「誰がお前の下着なんか」

「いえ現に」


そう言ってA子はご主人様の股間を指す。


「おい、コレは褌だが」

「さらしです」


ご主人様は履いていた褌を二度見した。


「……」

「さらし……なの?」

「はい」

「……そういやちょっと薄いなと思ったんだよな……えっと」

「たとえ我が主でも、私の胸を哀れんでみる事は許しません!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る