Strange Hero
@mitsu_kick
第1話 プロローグ ヒーローは誰?
皆にもヒーローっていただろ?
勿論、日曜の朝テレビで流れる戦隊物でも
スポーツ選手でも。
誰でもいい、ヒーローは一種の憧れから
誕生するものだ。
俺にもヒーローはいた。
祖父だ。
正直、聞いて「はぁ?」かもしれない。
でも本当にヒーローなんだ。
憧れなんだ。
祖父は第二次世界大戦を経験し、捕虜となり
シベリア抑留を経験した。
奴隷的な強制労働、生き地獄を経験し
生き延びた。
その体験談を聴き、思った事は「この人はなんて強いんだ」
過酷な環境を生き抜いてここにいる。
ヒーローみたいだった、ヒーローだって
つらい境遇を生き抜き強くなり闘う
俺にとって祖父が正にリアルヒーローだった。
そんな祖父の口癖が「いいか、欲に負けたら
待っているのは敗北だ、昔なら死だ。
欲に負けそうな気がしたらとにかく動け
身体を動かし、欲を発散しろ。
そうすれば心身ともに強くなる」だった。
当時、俺は思春期真っ只中だった。
欲といえば、食べ盛りなのだから食欲。
おしゃれにも気を使う年頃だから物欲もある。
でも、何よりも他の何よりも強い欲は。
そう性欲だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます