平成二九年二月

五日

自分が優秀か否か、なんてことを考えた方はどれくらいいるんでしょう。

自分は常々考えている口なのですが、時折自分は優秀だと錯覚するときがあります。

自分より下だ、と思う人物と相対しているとき、もしくはその人物の話をしているとき。こういう時はどのような内容であれ自分が上であり優秀であり勝者なのです。こうでもしないと立ち位置がわからなくなるなんてみじめ、そうしてその人物から遠ざかると自分は落ちこぼれていきます。


仕事というのは主張と妥協が一対一かと思いきやこんな下っ端では九分九厘頭を下げているようなもの。頑張れば認めてもらえる、というのは一定以上の結果を出したらやっと目を向けてくれるぐらいのもので、頑張った過程を評価してもらうことではない、とつい最近気づかされました。しかも相手は機械ではなく、人間であって、そこには当然好みやこだわりがあるわけで…。

それを汲んで結果を出せとはゆとりだとかさとりだとかまとめられている自分には持っていない技術を要求されている気分です。

しかしやられっぱなしではべこべこになっていくだけなので、口には出しませんが「だからおまえは結婚できないんだよ」と相手を下にしているのです。

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