里恵の日記(二)


今日は私と美幸さんの誕生日パーティーがありました。盛大に祝ってくれて、とても嬉しかった。小さい頃は両親が祝ってくれたけど、中学から祝ってくれなくなった。最初は忘れられただけかなと思ったけど違った。みんな、両親から祝ってもらえるのに、私だけ祝ってもらえないことで 辛くて、泣いたこともあった

今日は大切な人とたくさんの人に祝ってもらった。心の底から幸せだと感じた。だから、私は みんなのために頑張って生きよう。特に美幸さんにはいつも笑顔でいてほしい。あの人の笑顔は私という存在を照らす太陽だ。人への恐怖心があった頃、何度も話しかけてくれて、私を心配してくれた大切な人。

美幸さん と今度の土曜日に映画を観に行く。最初は冗談で言ったつもりが、あの人は『行こう』と言ってくれた。一瞬、デートだと思ってしまった。こんな気持ちを持っていいのかな。それでも、明日も 明後日も、この幸せの日々が続きますように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る