敬体でつづられていく文章が、少女たちの日常の光景や感情を、見事に掬い取っています。 友達との距離、両親との距離。その距離感が分からない年頃の少女たち。そして、近づく距離。この互いの距離感までもが、上手く織り込まれています。 最後に友達との間に出来た距離は、一体どれほどのものだったのか。 一読して、確かめてみて下さい。
序盤からすっと惹きつけられて、そのまま終わりまで流れるように読んでしまいました。そのくらい、心地よく綺麗な文章です。