医療関係に勤める人への切実な願い。
かとも
医療関係に勤める人への切実な願い。
病院の定期検診にて。
私の通っている病院は、採血のテーブルは10位あるけれど、待つ人もいつも150人くらいいて、年末は特に混雑するようです。
この採血、上手な方に当たると、いつ刺したのかと思うくらいスムーズに終わるのですが…
その日の採血は、約一時間近く待たされて、ようやく血液検査室に入り、40才前後の男性に採血してもらうことに。
「痛かったら言って下さいね」
と、とても丁寧な応対。
その方は左腕の血管を慎重探して、注射器を注入。
かなり、痛い。
ガマンしていると、突然、
「あれっ?」
驚いて我が腕を見ると、針は腕に刺さったままです。
その方を見ると、焦り気味の表情。
どうやら、注射器の後ろを引き上げるが、血が上がってこないようです。
刺さったままの針先を少し動かして血管を探すけれど、血は一向に上がってきません。
さすがに痛くなって来たので言おうと思ったら、向こうの方から、
「腕替えてもいいですか」 と。
右腕で仕切り直して、今度はすぐ血が上がってきたのだけれど、いつになく、どちらの腕もかなり痛みの残る採血となりました。
昔、梅田にあるショッピングセンターで働いていた頃、そのSC内の小さな診療所で定期健康診断が行われていました。
その診療所には老齢なご婦人の看護士さんがおられて、この方が採血が下手で、この看護士さんに当たると、針を入れてからグルグル血管を探すので、健康診断の後、注射器跡が内出血してしまうことが度々ありました。
ある時、その方に心電図をとってもらう機会がありました。
私の胸や足首などに、ジェル状のモノを塗り、いろんなコードをつけ、
「安静にしててくださいね…」
その看護士さんは、さてと機械の方を向かれて、ゴソゴソ…
突然、
「あれっ?!」
と、不安な声を上げました。
何事かと思って看護士さんの方を見ると、その看護士さんも、チラッとこちらを見て、また、ゴソゴソし始めました。
こちらは、ベッドの上で胸をはだけた、無防備な状態。
胸や足にいっぱいコードをぶら下げている…
普段が普段なだけに、誤って高圧電流でも流れはしないかと、気が気ではありません。
安静にしててくださいって、言われたけれど、こんなところで死にたくない。
心電図の機械が無事に動き出し、終わるまでの間、ほんの数秒ですが、生きた心地がしませんでした。
幸い、そんな心理状態でも、結果に不整脈などは出ていませんでした。
医療関係に勤める方々への切実なお願い。
機械の操作がわかりにくかったり、注射が下手なのは仕方ないのかも知れませんが、施術中に、
「あれっ?」
と言う言葉を発するのは、絶対に止めて欲しいと思います。
医療関係に勤める人への切実な願い。 かとも @katomomomo
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