どくとるマンボウOL人生掛け値なし大ばくち

@rihoriho1989

第1話 まんぼうの怠惰な日常

今年も始まってすでに1カ月が過ぎた。


無常である。


まんぼうは自分の地味な生活に嫌気がさし

この日常に退屈し

はては目立ちたいと強く思うようになり

クラブでラスベガスの水着ギャルのように踊りちらかしたいなど

白痴のような妄想をついぞ友人に打ち明けてみるはよかったが

現実に行動には移さず。


実際に今そのような面倒を起こす勇気と体力は無いくせに

「目立った」という輝かしい(うつろな)思いをしたいのだ。


はてこのまんぼうという女


世間でいわゆる「躁鬱病」を患っており

「躁鬱病」を患いながらも多くの小説を書き上げ名作を残した

かの北杜生に憧れている。


以前の躁鬱エピソードを発生してから二年が経ち、

地獄のような鬱期に入院治療にあたり生還したものの


二年も経つとまた刺激をもとめ

贅沢な普通をまた手放したく思うのだった。


あれだけ、天国と地獄を経験したのに。

天国へ入ると同時に地獄にいる病気なのに・・・


喉元過ぎればとはよく言ったもの。

喉元を過ぎることはないと思った熾烈な苦しみも今となっては思いだせず。


この女、暇を持て余し

様々な場所を放浪し始めるのだった。

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