21話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではない③~銀髪ロリ娘に夜這いされた俺?~」


(ネタバレ伏線ver)

http://suliruku.blogspot.jp/2017/01/21.html


逃げた白真珠を見つけるのに5時間ほどかかった。事務所内にウジャウジャ居る――金バッジ冒険者は俺に接するのも嫌なようで、基本的に無視してくる。

きっと、侮蔑していいのか、恐るべき存在なのか悩んでいるのだろう。そのせいで白真珠の痕跡を辿るのが大変すぎた。男だらけの環境で可愛い女の子が一人という状況は心配すぎる……という事もない。

なにせ、あの怪力と超スピードだ。数の利が殺される屋内で白真珠を襲ってエッチィ事ができる奴なんて少ないだろう。返り討ちにあって骨を折られておしまいだ。


「おじい様なんか!おじい様なんか!」


白真珠がどこにいるのか気づけたのは、彼女の可愛らしい病みつきになる声が聞こえたからだ。事務所内に一時的に設置された食堂の厨房である。金バッジどもがウヨウヨとゴキブリのように居て、次々と白真珠が作り上げる料理を食べていたのだ。

明らかに働く銀髪ロリ娘の姿を見て、金バッジどもは和んでいた。腐敗した男の庭に咲く、清純なサクラのような一輪の花さん……そんな存在感を醸し出す白真珠の希少価値は凄いのだろう。他人にプレゼントしてやる気は全くないのだが。


「おい、白真珠……落ち着いたのか?他の男の腹具合なんかどうでもいいから、俺にも美味しい料理を作ってくれ」


「あ、お師様……先程は泣いてすいません」


白いエプロン姿の白真珠が頭を下げる。この娘の幸せを守りたい。そう思うと……俺の心が充実して満足するのだ。ロリコンではないが小さい娘の幸せを守るのは良いものだ。


「……いやそれよりも聞きたい事があるんだが……どうして料理を作っているんだ?」


「僕は決めたんです!美味しい料理をたくさん作って、見返してやるって!これが俗にいうお爺さんの心と胃袋を掴め作戦です!」


「いや、冒険者なんだから戦闘力とかで見返してやれよ……。それにお祖父さんはバグダインって奴に命を狙われてピリピリしているだけだと思うぞ……。

人間ってのは常に精神が安定している訳じゃないんだ。辛い事や、厳しい状況に立たされると後で後悔するくらいに他人に厳しく当たって大変――」


「はい、味見してください」


そう言って白真珠が、フライパンで挙げている唐揚げを箸でつまみ上げ、俺の口元へと持ってきた……素晴らしい。俺のために料理してくれる女の子がいる。俺、今すぐ死んでも良いかもしれない……。

俺がプラチナバッジの頃に近寄ってきた女達は、明らかに財産目当てで怖かったからな……夫が死ねば妻が遺産を相続するという法律は世界中にあり、夫を殺害する毒嫁と付き合ったりなんかしたら……俺の胃袋がストレスで溶け落ちる事だろう。

そんな幸福な想いとともに、俺は唐揚げさんをパクンッと食べた。


「うむむ……これ、美味しいな。カラッ!と油で揚げていて衣がシャキシャキして美味しいぞ。素材はなんだ?」


「カエルの太ももの唐揚げです!何のカエルなのかはわかりません!高温の油でサッと焼いて、次に弱火の油を入れたフライパンで8分くらい煮ると美味しくなります!あと粘着力が高い芋があったから、それを衣の材料にしました!衣がシャキシャキして食感が良いのは、そこにヒミツがあるんです!」


「酒に合いそうなメニューだ……凄く鶏肉みたいな食感でジューシでうまい。白真珠は良いお嫁さんになれるぞ」


「セレブですか!?僕は今日から金持ちさん?」白真珠が嬉しそうに叫んだ。


目の前の可愛い銀髪ロリ娘が十歳児じゃなかったら……そうだな。少なくとも中学生くらいだったら、恋人として付き合ってもらえるように頼みこんで、充実した青春時代を送り、良い人生が始まる気がするのだが……さすがに恋人がロリ娘なのはダメだよな。うむ。


「あれ?窓の外が暗い?くらーい、くらーい?」


白真珠が食堂の外を見た。ダンジョン世界の空は偽物の空だが1日は24時間設定だ。食の神クッキングマスターが眠ると同時に、偽の太陽が発光するのをやめて、漆黒の暗闇が支配する時間になるのである。

幸い、悪徳都市は明かりを付けまくる不夜城都市だから、どこもかしも明るくて、これから夜の店が多数開き、西のロリロリ通りや、エルフ娘通りがスケベーな客で賑わう頃合なのだろう……トラックに肉体を踏みつぶされたロリコン成金は高位の冒険者だったし、今頃、肉体を再生して生き返って、ロリロリ通りで焼酎を飲んでいるだろうなぁ……おっと、白真珠に色々と言わないとダメだった。


「ここに来たのが……14時か15時くらいだったから、そりゃそうだろう……食事をして風呂に入ったら、もう寝よう。護衛の仕事は、ドナルド先輩の方から電話が来て、明日から具体的な内容を説明してくれるそうだ。もちろん報酬も付くぞ?銅バッジだからかなり安くなるだろうがな」


「……これが諺でいうロリの功名って奴でしょうか?」


「意味は分からんが、さっさと食事して風呂に入って、寝室に向かうぞ。ここにいるのは気まずい」


金バッチだらけだし。元プラチナバッチだと知られたから絡んで来ないとは思うが、バッジ差別問題は根深いのだ。


「あいつ……ロリと一緒に風呂と寝室って言わなかったか……?」

「やっぱりロリコンか……苦しんで死ね」

「苦しめて殺してやる……あんな奴がいるから俺が不幸なんだっ……!」

「格下の銅バッジの分際で、銀髪ロリ娘を独占するなんて……っ!あとでボコボコに拷問してやるっ……!」


俺はロリコンではない……だが、素直で性格が良い娘が大好きな健全な男なのだ。白真珠は誰にも渡さん。


~~~~~~


残念ながら選挙事務所には風呂がなかった。ここは人が住む場所ではなく、一時的に借りて、選挙をスムーズに進めるための施設だったのだ。風呂は心のオアシスで、一日の疲れを癒す聖域なのに酷すぎる……。

まぁ……1日に1時間も2時間も風呂に入って生活している俺が、思う存分、風呂を満喫したら……ドナルド先輩に迷惑がかかるから、風呂はなくて正解だったかもしれない。

事件が終わったら、存分に白真珠と一緒にお風呂生活を楽しもう。


「お師様~、おやすみ~」


「お、おう、おやすみ」


今、俺は仰向けになってベッドの上に寝転がっている。白真珠の可愛い声への返答に失敗しそうになるくらい激しく緊張していた。

なにせ白真珠は……寝る時はパンティー1枚になってから就寝するという生活習慣がある可愛い女の子である。

当然、俺の前で高貴な黒いドレスを脱ぎ「このドレス、皺が一つもない……すごい……」とか呟きながら、新しい縞々パンティーを見せつけてきのだ。それが脳内に焼きついて俺の心が激しく乱れている。

青と白の縞々パンティーを脱いで、新しく履いた縞々パンティーの模様は――薄い黄色と白色の縞々模様が織り成すパンティーだったのだ。

黄色と白色の縞々。それはレモンのような甘酸っぱい青春を思わせる芸術作品である。白真珠の白い尻を包み込む瞬間をうっかり目撃してしまったせいで、余計にパンティーを履いた瞬間が印象的になって俺の心がドキドキだ。甘酸っぱい青春というのは、今の俺の気持ちのようなものだろう。

手を出したいのに、相手は銀髪ロリ娘。幼すぎる小さな女の子だ。たった5、6歳差とはいえ、小学校でランドセルを担いでいるような年齢の娘に、手を出すのはダメすぎる。

黄色と白の縞々模様をひたすら思い出すだけで我慢しよう。ああ、縞々パンティーはなんて美しいパンティーなのだろうか――


「お師様……僕、一人じゃ眠れません……」

「お、おう……」


……気づいたら俺のベッドの中に、欲求不満そうな白真珠が入り込んできた。俺は動揺しすぎて、単調な返事しか返せない。美しくてモチモチの白い肌が、俺の身体と密着している。

やばい、このままでは大変だ。赤ずきんちゃんを襲う狼さんになってしまったら、俺の人生がやばい。

赤ずきんちゃんを色んな意味で食べてしまった狼さんの末路は、警察とか猟師さんに銃殺されると決まっているのだ。例え、赤ずきんちゃんが望んだとしても、幼い娘に手を出すのはダメ――


「あの……お師様……僕を抱いてくれませんか……?」


こ、コリアっ……!まさかっ……!

伝説の逆夜這い……?俺は狼じゃなくて光源氏さん?


---


(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚) 韓国の英語名が出てますよ!?


(´・ω・`)コリアやばいネタだ!


(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)寒いダジャレだ

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