第一部付録

巨人機設定(第一部)

 以下の文章には本編のネタバレが含まれます。

 第三章までを読んでからお読みになることを強く勧めます。


巨人機ギガスギアについて

 巨人機は古代から存在する真機石を核として召喚される大型の人型の存在。

 その姿は人間の子供を巨大化させたものによく似ている。すなわち、頭身が低く、手足は短く、頭が大きい。

 全身に魔術回路と呼ばれるきわめて複雑な紋様が張り巡らされ、機石から供給される魔力によって稼働する。

 魔力は基本的には使うほどに消耗するが、厳密に数値化することはできないものであり、乗り手の精神状態や周囲の環境によって増減する。

 巨人機には魂と体はあるものの、心を持っていない。そのため、言葉を使ったり、自分の意志で動き回ることができない。ただし、巨人機と魂を通じ合わせた乗り手には、彼らの意志を感じることができるようだ。

 胸に核となる機石を持ち、乗り手はその中に自分の体を融合させることで自らの魂と肉体を巨人機に一体化させ、自らの心で自在に操ることができる。

 すべての巨人機は戦う力を有しており、その敵は破滅の化身「竜」であると考えられている。事実、竜を倒すには巨人機を用いる以外の方法は発見されていない。


 なお、巨人機の姿を保つと激しい魔力を消耗するため、普段は機石を核とした召喚具の姿を取り、乗り手に携帯させている。



灼熱剣士バーンソードマン

・身長:7ルーメット

・主な装備:「炎剣フレイムソード」「灼盾ヒーターシールド

・機石:紅玉ルビー

・乗り手:ソール

 白い装甲と赤いマントが特徴の巨人機。

 巨人機の中では中程度のサイズ。

 機石は炎の力を宿しており、全身に張り巡らされた魔術回路を通じて、装甲が赤熱するほどの熱を発することが可能。

 炎剣は赤熱することで岩石をも溶断することができる。これは、総じて固い鱗を持つ竜に対しては極めて有効な攻撃となる。

 灼盾は盾としての機能のほか、炎を生み出す力を持っている。また、投擲することで遠距離の敵を攻撃することもできる。

 炎剣・灼盾を合体させることで、巨大な炎を刀身とする必殺技・大灼炎剣グレートフレイムソードを使用することができる。

 召喚具は長剣と盾にもなる鞘。



明星術師スターキャスター

・身長:6.8ルーメット

・主な装備:「星杖スタースタッフ

・機石:青玉サファイア

・乗り手:キャンディス

 紫の装甲と長いローブが特徴の巨人機。

 巨人機の中では比較的小柄。身長は帽子状の頭部まで含んだもの。

 機石は星の力を宿しており、星杖を通じて星弾スターミサイルと呼ばれるエネルギー球を生み出すことができる。

 星杖は自在に伸縮させることができ、長く伸ばすほど星弾の射程が伸び、短くするほど威力が高まる。

 同時に複数の星弾を生み出したり、敵を追尾させるなど、複雑なコントロールが可能。これは、スターの機能に加えて、乗り手であるキャンディスの深い魔法への理解があってできることである。

 星杖を最も短くすることで、巨大なエネルギー球・明星球鎚モーニングスターの柄とすることができる。

 召喚具は短いワンド



晦冥騎士ブラインドナイト

・身長:8ルーメット

・主な装備:「夜刃ナイトブレード

・機石:黒金剛石ブラックダイヤモンド

・乗り手:竜騎士ゾラン

 黒い装甲、黒いマントが特徴の巨人機。

 巨人機の中でも大型の部類。また、ほかの巨人機とは違って「顔」が露出しておらず、大きな面に隠されている。

 機石は闇の力を宿しており、敵の攻撃を「闇」に吸収して自分の魔力に変える能力を持つ。

 また、他者を縛り付ける闇の鎖を自在に生み出し、攻防に優れた武器として使いこなす。

 夜刃は巨大な両手剣であり、ほかの機石から魔力を奪う力を持っている。

 乗り手である竜騎士ゾランの剣技もあり、単体の戦闘力としては最強と言える。

 召喚具は大振りの両手剣。



模造機マイナギアについて

 巨人機の構造を元に、人間に可能な技術で再現したもの。身長は3ルーメットから4ルーメット程度。

 胸の上側から頭部にあたる部分は開放された状態になっており、そこに乗り込んで操縦する。

 心で操縦する巨人機と違い、レバーやペダルなどを組み合わせた複雑な操作系統になっており、操縦には1年ほどの訓練が必要。

 動力は半機石であり、真機石と違って消耗品だが、取り換えることで連続稼働が可能。

 なお、現在主流の模造機は第二世代型と呼ばれている。

 カンドゥアでは搭乗部に盾を配置し、各種模造機用の武器を生産している。

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