「電流の自覚」

煩先生

 

冷凍庫が詠む

南極の詩篇で

貧困な小魚は

鯨に自殺する


永遠さえ描き

延命を統べて

沈黙が美徳な

氷点下の死神


洗濯機が泣く

初恋の予感で

熱情な生娘は

嵐に研磨する


曇天さえ憎み

色物を混ぜて

騒音が気鬱な

石鹸玉の聖人

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「電流の自覚」 煩先生 @wazurai

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