第382話石仏の話(12)天灯鬼

石仏というべきかどうか、天灯鬼はなかなか大変だと思う。

まず、両足を懸命に踏ん張り、ものすごい形相で灯籠を担ぎ続けている。

顔が面白いと、笑うことなかれ。

彼が必死に担ぎ続ける灯籠の中の灯火が、道行く人の安全に貢献しているのだから。

まずは、つまづいて転ばなかったお礼を申さねばならない。

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