第308話歎異抄 罪悪深重、煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にまします。

罪悪深重、煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にまします。


阿弥陀如来の本願は、罪悪深重で、煩悩熾盛の衆生を助けるための願なのです。


この場合の罪悪深重は、ただ自分の罪が深いというだけではなく、罪悪感の深さも含まれる。

煩悩熾盛とは、他者を無視するような、むさぼり、怒り、愚かさの三毒が、心の中に激しく生じること。


普通に平和に暮らしている場合には、そこまでのことは考えられない。

しかし、とんでもない逆境に陥った場合、この本願を知っていると知らないとでは、かなり違うのではないだろうか。


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