第304話歎異抄 弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて

阿弥陀の誓願とは、南無阿弥陀仏と称える者を全て仏にするという約束。


修行をして、やりきれず。

まともな人間になろうとして、なりきれず。

自らの不甲斐なさで、失敗ばかりを繰り返す。

また、自分の責任ではなくても、受けなくてもいい災難や不幸に巻き込まれる。

もう、その時点で、何をしていいのかわからない。

人生というものは、信じがたい不条理に満ちている。

幸福の絶頂で、どん底に落とされることもある。

戦争や飢餓、天災に苦しむ人は多く、また、そういう人たちに何もできない自分を嘆く。


思えば、人間は自分自身の力だけでは、解決できない苦労や不条理に対して、神仏の救いを求める。


そういう苦しむ人々に対して、阿弥陀の誓願があるという。

阿弥陀としては、自分の名を称える者を必ず救うという。

そして、それは「人が救われる」というよりは。「阿弥陀が救いに来る」「阿弥陀からの働かきかけ」という。


さて、その真意は。

次回から、ゆっくり考えよう(感じ取りたい)、「阿弥陀の本願」に任せたいと思います。

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