第296話般若心経 無智亦無得 以無所得故

無智亦無得 以無所得故


智も無く、亦得も無し。

無所得を以ての故に


およそ、一切の万物は全て皆「空なる状態」にある。

それがわかれば、般若の智慧を獲得したことになる。

しかし、人間はその「般若の智慧」を獲得したということに、囚われてしまう。

人によっては、何か「所得」がある、ありがたいご利益や功徳を期待する。


しかし、「無所得を以て」の故に、「智も無く、亦得も無し」、結局そういうことはない。


それに怒りや悲しみを感じる人は、やはり「執着に囚われている人」。

言い換えれば、「心の眼が曇っている人」なのだと思う。

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