第297話般若心経 菩提薩埵

菩提薩埵は、菩薩。

大乗仏教の根本でもある「自分が目覚めるだけではなく、他人も目覚めさせようとする人」。

小さな利己的な立場に限定されずに、他人を、また社会全体を幸福にしようと実際に活動する人。


この日本で思い浮かんだ人は、行基。

病人のための施設、道、橋づくりを指導し、東大寺大仏の建立にも絶大な協力をした。

最初は、朝廷から迫害されたけれど、めげずに、人のため、社会のために尽くした。

大仏も何度も焼けては、作りなおされた。

日本中から、世界中から観光客が来る。


近鉄奈良駅には、遺徳をしのんで、像が立つ。

まさに菩薩の行だと思う。

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