第290話般若心経舎利子是諸法空是
舎利子是諸法空是
「舎利子よ、この世の全て、まして心に実体はない」
経験とか知識に囚われ、ありのままの姿を見ていないのではないか。
そういう曇った曇りガラスを通して、実際と異なる姿を見ているのではないか。
「今までの好き嫌い」で、対象を見ている限り、その対象の本当の姿を見ていないのではないか。
「人は事実を自分の見たいように見るものだ」
カエサルの言葉。
あるいは「驕り高ぶった心と、その目」。
そういう心と目で、正しい判断ができるのだろうか。
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