第288話般若心経 色即是空 空即是色

色即是空、空即是色には、様々な切り口がある。

以前、書いた時は、花の話にしたけれど、時間という観点からも考えてみたい。


人でも物でも、時々刻々と移り変わっていく。

例えば人間は年々一歳ずつ歳を取る。

極端に言えば、一秒ごとに歳を老いていく。

一秒ごとに変化し続ける。

今この瞬間の自分自身は、次の瞬間の自分自身とは異なる。

その考えを取った場合、自分自身の存在は、「実在」ではなく「移り消え行く現象(自然現象)」の一つになる。


そうなった場合、今まで自分が作り上げてきた「損得や好き嫌い」の感情や、「自分自身はこのタイプの人間である」という認識も、「実在」ではなく「移りゆく消え行く現象(自然現象)」となる。


さて、「虚像」というサングラスをかけて生きるのか。


その「虚像」サングラスを取り外した目をもって生きるのか。


一瞬一瞬が 新しい。

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