695神猫 ミーちゃん、始まったねぇ~!

 初日は空振りだった。


 裏門の警護状態などを探っていた者は何人もいたらしい。もちろん、そいつらは見逃している。


 そしてなにより、今日の訓練で傭兵崩れどもが妙に気合を入れているらしい。馬鹿かこいつら。



「み、み~」



 そうだね。今夜、決行だろうね。まさか、ここまで馬鹿だったとは思いもしなかった。


 ジェネシスに食糧の保管場所を重点的に警護するように指示。ブロッケン辺境伯の私兵をクロスボウを持たせ伏せさせることにした。


 持ち逃げは許さへんでぇ~。


 午後の訓練が終わった時点で、トロンとルフォンに自動人形オートマタを預け、牙王さんたちと宗方姉弟、真、お目付け役のローザリンデさんが砦の外に出て待機。


 あとは、待つだけ。


 問題は大逃走劇に紛れて、俺の暗殺も実行されるのではと思っている。なので、グラムさんとアビスは俺の側から離すことができない。わざと、隙を作っておびき出すのもありだと思っている。


 そして夜中、騒ぎが起きて砦の中が慌ただしくなる。



「み~!」



 寝ないで待っていたのでいつもの普段着。いつでも動くことが可能。そうしていると、ジェネシスから報告がいくつも上がってくる。


 やはり、食料が狙われた。だが、伏せていたうちの私兵のクロスボウの攻撃を受け、何もできないまま逃走。


 一方で、騒ぎを起こすために砦内に火を放った者たちもいる。だが、それも対策済み。砦内の至る所に防火用の水桶を配置していた。


 それに、この世界にはスキルというものがある。火、炎スキル持ちが火元を制御して、その間に水スキル持ちが水桶かの水を使い消火。


 今回は使っていないようだけど、大気スキル持ちが風で火の向きを変えたり、土スキル持ちが延焼が広がらないように土台ごと建物を壊すなんてこともする。


 なので、この世界は大火事災害というのが少ない。消防団のような組織が各地区にあり、迅速な行動で火事の対処がされる。


 そのおかげもあって、砦の火もすぐに消し止められた。


 逃亡者どもは裏門から押し合いへし合い状態で出て行ってる最中みたい。


 じゃあ、見に行きますか。



「み~」



 グラムさん、アビス、自動人形オートマタ四体を引きつれ裏門のある広場に来ている。


 我先にと裏門を越えようと味方を蹴り飛ばしていく者も多数。酷いね。



「ネロ殿。恐れていたことが起きてしまいました……」



 ナイトハルトさん、真夜中で真っ暗だけど顔色が真っ青なのが見て取れる。少し、震えている? 普通に考えれば、戦う前に兵士が逃亡なんてあり得ないからね。ウィリバルト団長から俺の副官として付けられた責任感に潰されそうになっているのかも。真面目な人だからね。


 そうこうしていると、ルイーズさん、シュテンさん、ジュードさん、傭兵団の団長二人、騎士四人、男爵次男組もやって来た。



「おやおや、辺境伯も大変だねぇ。どうする気だい? ただ見ているだけかい?」



 心配する素振りすら見せず、楽し気に聞いてくるルイーズさん。


 実際に見える所では何もしていないし、指示も出していないからね。俺には打つ手なしって見られているのかも。



「もしかして、俺が手をこまねいていると思っています? 心外ですねぇ。これらはすべて想定内。俺の掌の上で踊っているだけ。罠に嵌ったのはあの連中ですよ」


「み~」


「「「⁉」」」



 本気か⁉ って目で全員が俺を見る。ナイトハルトさんも俺をガン見だ。



「向こうは別動隊に任せておけば問題ありません。さて悲しいかな、みなさんはもう一つ俺が仕掛けた罠のほうに巻き込まれました」


「みぃ……」


「「「⁉」」」



 俺の言っている意味、そして何が起きているのかわからず、周りをキョロキョロと窺うみなさん。


 そんな俺たちの上に多数の矢が飛んでくる。



「「「なっ⁉」」」


「「「⁉」」」


「暗殺か⁉」


「ネロ殿⁉」



 矢如きで俺を殺せると思っているのなら片腹痛いね。こういう場面は何度も潜り抜けてきている。


 俺たちを中心に大気スキルで上昇気流を作る。矢はすべて見当違いの所に飛んでいく。



「ネ、ネロ殿の力か!?」


「「「た、助かった……」」」



 気を抜くのは早いですよ。



「みなさん、気合いを入れてくださいね。相手はどんなことをするかわからない暗殺者どもです。生死問わずですので、お好きなようにっちゃてください」


「み、み~」



 この言葉に目をギラリと光らせたのはグラムさん。そんなに殺戮行動に飢えていたのですか⁉ どこかで発散させないと駄目かも。


 ざっと見て、二百人くらいかな。こちらは二十人。一人、十人倒せば終わる計算だ。まあ、余裕かな。


 防壁の上からこちらを窺っている者もちらほらいると、アビスが言っている。レイブンとヒューゴもその中にいるようだ。あの二人には手出し無用と言ってあるからね。


 そこで、俺たちの力を見ていろ!


 俺たちを囲おうと狭めてくる暗殺者ども。暢気に待ってやる気もないので先制攻撃。


 腰から銃を抜き暗殺者連中に六連射。固まっているので狙いは適当。ビビらせるのが目的。なのだが、狙いどころが良すぎて、スイカのように頭が破裂する者が数人。ほかにも胸に銃弾を受け倒れる者。腕が吹き飛ぶ者。エグ過ぎる……。



「みぃ……」




猫(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ(ΦωΦ) Ψ猫


神猫コミカライズ3話②掲載中ですにゃ!


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み~!




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