第9話 魔導士、聖職者、忍者
次の日、俺はクレアとモーレットを連れて、小さなギルドハウスの前に来ていた。ノックをすると、中からリカが出てきて迎え入れてくれた。
ギルドハウスの中に入ると、なぜかワカナの他にアイリまで椅子に座っている。
「さっそく要件を聞かせてくれ」
俺が促すと、最初に口を開いたのはアイリだった。
「私はね、貴方に言われた通りのステータスにしたのよ。そしたら、魔法が全然使えなくて困っているの。嫌がらせであんなことを教えたわけじゃないわよね」
「仲間はどうしたんだ。どうして一緒にやってないんだよ」
「回復できる子が一人もいなくて、私が回復役をやっていたの。だけど、あまり回復しないし、休憩ばかりになってしまうでしょ。それで、新しい回復役の子が見つかって、だれが抜けるかで揉めるのが嫌だったから、私が自分から抜けたのよ。だけど一人になった途端、何もできなくなったわ」
このゲームの魔法は、聖職者であれ魔導士であれ共通である。ただし、知力によって威力が上がるのは黒属性で、信仰によって威力が上がるのは白属性、そしてどちらでも効果が出るのがニュートラル属性である。
だから魔法書さえあればアイリも回復魔法が使えることになる。しかし、その効果は半分もない。
「お前なら、一緒にやりたいって言ってくる男どもは沢山いただろ」
「ええ、沢山いたわ。だけど下心を持たれていたら嫌だもの。そんなの断るに決まっているじゃない。それで仕方なくリカたちのところで世話になっているのよ」
「ワカナとリカはどうなったんだ」
「私たちは、最初にこの家を借りたんだけど、もうお金が無くなっちゃったんだ。来週の家賃の支払いが無理そうなんだよね」
ワカナの言葉をリカが引きついだ。
「私たちも色々とやってみた。アイテムを安く買って、高く売ったり。ワカナもアイテムを作ったりした。それに、アイリとモンスターも倒しにも行ってみたりもしたけど、全然駄目」
「貴方が言ったステータスのおかげで私は休憩ばかりよ。幸いにも、食べ物だけは森の周りで見つけられたわ」
アイリがにらむような眼で俺を見ながら言った。こいつは俺が言った通りのステータスにしたらしい。おあつらえ向きである。
「だから、お金をどうしたらいいか、コシロに相談することにした」
要するに、このリカの言葉が相談の内容ということだ。
これ以上ないくらい、俺の欲しかったものが目の前にある。後衛職なら、やる気や本人の技術もそれほど影響しないだろう。しか、このメンバーでは、男が俺一人になるという大きな問題がある。
そこは涙を呑んで我慢するしかないようだ。
「なら俺たちのチームに入れよ。金を稼ぐにはそれが一番手っ取り早いし、どうも、それ以外の方法は、かなり元手がないと無理みたいだぜ。だからモンスターを倒すしかないんだ」
顔を見合わせ、少しだけ悩むようなそぶりを見せたのち、三人は頷き合った。
代表して、リカがそれでいいと言った。
「大変なこともあるけど、きっとうまくいくわ。みんなで協力して助け合っていきましょう」
そんなことを言い出したクレアを、俺は突き飛ばして立ち上がった。
「いいか、俺たちが目指すのは最強だ!!! それ以外の事には目もくれねえ。最強こそが全てだ。そのためには、お前たちも甘やかさないから覚悟しろよ。今日、ここに誕生したのは、この世界で最強のギルドだ!」
俺の言葉がわかったのかわからないのか、みんな呆けたような顔をこちらに向けている。気にせず俺は続けた。
「このギルドのリーダーは今日から俺が務める。このギルドハウスも、今日から俺が責任者だ。勝手な行動は慎むように。いいな」
リカに視線を向けると、彼女は小さくうなずいて言った。
「ギルドマスターは私で登録してある。それをあなたに替えればいいのね」
「いや、ギルドマスターとか面倒なのはお前がやってくれ。盟友のスキルは忍者と相性がいい。俺が言ってるのは、リーダーは俺だってことだ。そうだな、副リーダーとしてリカを任命する。細かい手続きはお前がやるんだ。だけど、それ以外のことについては俺の指示に従うこと」
アイリたちは、俺の言葉に頷いた。
「じゃあ、ギルド名は何にしましょうか」
「アタシはもう他で入ってるんだぜ。そっちを抜けろってのかよ。べつに少しくらいならいいけどよー」
若干二名、クレアとモーレットが俺の話を聞き流している。
メンバーに不安は残るものの、俺の考えた最強の布陣には違いない。
俺たち三人は、リカのもとでギルドに入るための登録を行った。
「それじゃあ、ギルド結成を祝して三人にプレゼントしたいものがあります」
そう言って、ワカナが俺たちにベルトに着けるような小さな鞄を寄こした。
「この冒険者の鞄にアイテムを入れておくと、戦闘中にも使える。すごく便利。ワカナはこれを作ってたの」
リカの説明通り、探索のスキルで鑑定すると冒険者の鞄と出た。
「それじゃさっそく、森に行くぞ。戦い方は行きながら教えてやる」
「ギルド名はどうするのよ」
クレアがまだそんなことを言っている。
「デストローイでもアーメンでも焼うどんでも何でもいいよ。それよりさっさと行くぞ」
「ハレルヤなんてどうかしら」
『称えよ』か。俺を称えよ。いいじゃないか。
「それがいいな」
まずは道中の道すがら、色々と確認する。
「今日中に、六万ゴールド払わないとギルドハウスは更新できない」
リカにそう言われて、俺はプールしていた最近の稼ぎから六万ゴールドをリカのインベントリに移した。一週間で六万はかなり高い。あんな安っぽいギルドハウスなのに。
「一人部屋は一つしかないから、コシロが使うといい。ギルドハウスに関しては以上」
「それでアイリの装備はどうなってる」
「魔導士用のチューブトップとミニスカートよ。あとはこのローブ」
狩場で何度か見たが、女魔導士用の装備はなぜか露出が高く、それが嫌で足元まである黒のローブを着ているようだ。長い髪の毛まで真っ黒なので、本当に全身黒づくめだ。
ワカナはセミロングの茶髪で、リカは黒のポニーテールだ。
「ちょっと見せてみろよ」
「キャッ! なっ、なにしようとしたのよ!」
俺の伸ばした手は、アイリによって叩き落された。
「いや、材質を確認したかっただけだよ」
「布よ!」
布は魔法抵抗が高く設定されている。革は物理防御寄りだ。それ以外の特殊材質の装備の方が多いが、基本はそういうことになる。魔導士は、狩りの時は革がいいのだが、まあ布でもいいだろう。
俺とモーレットは軽装までになるが、基本的にモーレットは革装備でダメージを軽減しなければどうにもならないし、俺は布よりの装備で魔法に耐えつつ回避を狙うことになる。
ワカナとリカは確認するまでもなく、高校の制服で、最初に貰った杖と忍者刀を持っている。
「リカは下だけでも変えといた方がいいんじゃないか。スカートはまずいだろ」
「大丈夫、もう慣れた」
「そうなのか? まあ今日は慣らしだからいいか」
移動が11もあるリカは、ただ歩いているだけなのに、何かそこはかとないものを感じる。ゆっくりと歩くのに苦労しているだろう。残像になりながら歩いているような感じだ。
「まずは戦い方だけど、リカはクレアのメイヘムの間隔を覚えてくれ。森では必要ないけど、ダンジョンに行ったらクレアが引き付けきれないときに、お前が敵のターゲットを取って引きずり回すんだ」
「遠距離攻撃は出来ない」
「ランク12になったら風魔手裏剣が使えるだろ。それで何とかするんだ。魔力の手裏剣だから、いくら投げても懐は痛まないしな」
「了解」
「遠距離攻撃してくる敵は俺がターゲットを取るから、それ以外を取ってくれればいい。ワカナはクレアの回復だけに専念してくれれ。魔法はあるよな」
「ヒーリングと、グレーターヒーリング、それにグレーターヒーリングオールだけね。まだ全然揃えられてないんだ」
「じゃあ、リザレクションだけでも今日か明日には買っといてくれ。クラスⅣの魔法だし、今日には覚えられるようになるだろ」
「わかった」
「私は何をすればいいのよ」
「覚えてる魔法は」
「クラスIの魔法と、ヒーリング、グレーターヒーリング、それとアイスランスよ」
「それだけ?」
「そうよ」
「じゃあ、アイスダガーとファイアアローでも適当に撃っててくれ」
「私はあの時、活躍したいと貴方に言ったわよね」
「いいか、より大きな器ほど、より緩慢に成長するんだよ。俺たちは大器晩成のチームなんだ。特にお前はそうだ。焦る必要はない。魔法はただでさえ高いんだから買ってやれるのは先になる。クラスⅠの魔法なら一番効率よくMPをダメージにできるんだ。今は無理だけど、もしクレアや俺から敵のターゲットが外れたら、そいつを魔法で瞬殺するのがお前の役目だ」
「魔法は、そんなに連発できないわ」
「同じ魔法はな。種類が増えたら、片っ端から使っていくだけで火力が出せるだろ。だから、それができるように、MPは減らしすぎずに維持しとくんだぞ」
「そう、わかったわ」
「それでサブの職業はどうなってる。サブ職は作業を一人に任せて、なるべく集中してレベルを上げたいんだ。商売をやっていたのは?」
「それは、私。売ったり買ったりは、私が任されてた」
そう言ったのはリカだ、確かに市場を往復するなら誰だってリカに任せるだろう。
「コンパニオンとかいう奴は使えるか」
「使えるし、今も使ってる。市場で、ワカナの作った鞄を売ってるの」
「じゃあ、商売はリカに任せるからな。出たアイテムとかも全部リカが売ってくれ。モーレットが作ったインゴットも頼む」
「いいわ。だけど、あれを置いておくのにもお金がかかるけどいいの」
「じゃあ、転売なんかもして、維持費を稼いでもらわないと割に合わないか。それ用の金は渡しとくから好きにやってくれ。メシの実が品薄になってきたらから、買い溜めてある奴も後で渡す。いくらで売ってくれてもいい」
「了解」
「私は裁縫をしてるよ。でも、あまり売れてないけどね」
「じゃあ、裁縫はワカナだな。アイリは何かやってるか」
「釣りを少々ね。お金がなくて、仕方なくやってたの。売れもしない魚しか釣れなかったわ」
「何かの材料になるんだろ。じゃあ、アイリは釣りと錬金の担当だな」
「好きになさい」
これで窃盗以外は決まったことになる。出来れば俺も探索以外をやってみたいので、釣りあたりをやってみようと思う。NPCが売ってるポーションはどれも高いものばかりだから、錬金は金になるはずである。魚はその材料だろう。
最後にランクを確認して、事前準備は整った。アイリがランク11、ワカナがランク4、リカがランク6だった。
街を出たところから戦闘が始まった。
最初はスライムなので適当に倒しながら進む。
ガンガン奥に入っていくクレアに、アイリたちは不安そうな顔をしながらついて来ていた。
「そうだ。これでモーレットはケープがいらなくなるから、それは俺が装備するよ」
ごねるかと思ったら、んっと言って、モーレットはマジックプロテクションケープを渡してきた。昨日のボスがドロップしたレザーアーマーも俺が装備しているが何も言わない。
昨日のことで、それなりに信頼を勝ち得たようである。
蜘蛛やサソリ、蟻のゾーンはすぐに抜けて、俺たちはオークゾーンに入った。
「大丈夫なのかよ。新入りたちが魔法を食らったらヤバいんじゃねーか」
「まあ、やられたって失うもんはないだろ」
「ははっ、それもそーか」
「モーレットはアイリたちと後ろにいてくれ。これからは俺とクレアだけが前に出る」
「わかった」
そんな俺とモーレットの会話に、アイリたちの表情が歪む。だけど、落としたアイテムは俺たちが拾えるし、本当に失うものなどない。
しばらくするとオークの群れが現れた。クレアが上手く引き付けられたので、何も問題はない。あっさりと倒してアイテムとゴールドを得た。
ワカナの回復があるので、休憩なしで次の行動に移ることができる。
「ワカナは回復量をちゃんと覚えておいて、オーバーヒールにならないようにやるんだ。なるべくクラスの低い魔法を使うんだぞ。それと、俺のHP回復はアイリがやってくれ」
二人は素直にうなずいた。
すでにレベルが上がって、ワカナとリカはランク10になった。とりあえず三人を12まで上げたら、もうちょっと本格的に戦い方を仕込んでいこうと思う。
オークファイターの落とした伝心の石は、全てリカに渡しておく。
クレアの採取したメシの実とノミの竹を手分けして持ちながら、俺たちはオーク狩りを続けた。しかし六人パーティーとなると、さすがに経験値の入りが悪くなる。均等に分散されてしまうため、純粋に効率が半分になっていた。
二時間ほどゆっくりとやって、やっと三人がランク12となった。
アイリが使用MPの軽減パッシブスキルを獲得し、クラスⅣの魔法が解放された。
ワカナもMP回復増加のパッシブスキルを得て、クラスⅣの魔法が解放された。
リカは風魔手裏剣と矢避けを覚えた。どちらもアクティブスキルで使用しなければ効果はない。
「それじゃこっからは、リカが周りからも敵を連れてきてくれ」
「何をすればいいの」
「そこら辺を走り回って、見つけた敵を俺たちのところに連れてくるんだ。ボスがいるかもしれないから気をつけろよ。見つかったら、今のお前じゃ敵のターゲットを外せないからな」
「要するに、周りを見てくればいいのね。それで私は攻撃しなくてもいいの」
「出来るならやってくれ。だけど魔法の範囲ダメージがあるから、相手の魔法を使ってくるタイミングが掴めないうちは無理しなくていい」
「じゃ、行ってくる」
トントンと木の幹を蹴りながら鉄砲玉みたいに飛んでいく姿は、本当に忍者みたいだった。幹を蹴っているのは最初から持っているパッシブスキルの壁走りだろう。
忍者刀は背後からの攻撃でクリティカルが発生する。そのダメージは三倍と大きい。短剣であれば、背後からの攻撃で六倍のダメージが設定されているが、忍者は短剣が装備できない。
背面攻撃の効果は大きいが、忍者には盗賊や暗殺者のように背後に回るスキルがない。無理に狙わせるにはリスクが大きすぎた。
最初に敵を連れてきたリカはHPが半分になっていた。
すぐにワカナが回復したが、オークメイジの攻撃を空中で受けて、また半分になりながら空中を舞った。そのまま地面に落ちてきて、俺の危惧した通りパンツ丸出しで落ち葉が積もった柔らかい地面に頭から突き刺さる。
しかし、そんなことを心配する間もなく、クレアが敵を引き付けた。俺たちはいつも通り敵を倒した。敵を倒し終えたら、落ち葉まみれになった仏頂面が一直線に俺のところにやってくる。
「無理みたい」
「どうする。モーレットに短パンを貸してもらうか」
「一度見られたらもう同じだからいい。それよりも無理って言ってるの」
「まず、魔法を食らうなんて近寄りすぎなんだ。魔法の範囲なんて十メートルかそこらなんだぞ。それに地形を利用してないだろ。これだけ太い木が生えてるのに、直線的に飛んでくる魔法を食らうなんてありえないぜ」
「本当にできるの。それならもう一度チャレンジするけど」
「危なくないかしら、装備もまだないんだし、せめて、そのケープを貸してあげたら」
クレアはそう言って、リカに付いた落ち葉を払っている。
「装備できない」
「そういうこったな。必要なものは揃ってるんだから、あとは慣れるだけだ」
「そう、じゃあもう一度やってみる。それと、あっちにメシの木を二つみつけた」
リカはもう一度木々の間に消えていった。
不愛想だし、やる気がないようなことを言っていたのに、それなりの負けん気はあるようだ。
俺たちはメシの木があるという方に向かった。パーティーメンバーの位置はマップに表示されているのではぐれることはない。
そこでオークと戦っていると、リカが一隊を引き連れてやってきた。
伝心の石で俺にどうしたらいいか聞いてくる。クレアのメイヘムはもうすぐクールダウンタイムを終えるので、そのまま連れてくるように言った。
しかし、そこでオークファイターのターゲットがアイリに移った。
「モーレット、そいつを狙え」
「あいよ」
モーレットがアイリに向かうオークファイターに攻撃したが、それだけでは敵を倒せない。魔導士の防御力ではこれが一番危ない状況になる。
アイリのアイスランスが当たり敵が氷で覆われ、移動阻害の追加効果が現れたところで、ものすごいスピードでリカが飛び込んできて、オークファイターの背中を忍者刀で攻撃した。それでオークファイターは倒れた。
リカが連れてきた一隊も問題なく倒しきった。
「今の連携は良かったぞ。だけどアイリ、次からはリカの位置を確認して意識的にやるんだ」
「ええ、わかったわ」
「リカは、攻撃した後、その場を離れた方がよかったな。ファイアーボールが飛んできて周りを巻き込む可能性があった。それでも合格点だ」
「そう」
アイリにもう少し魔法を覚えさせないと、ちょっと不安が残るなと思った。それなりに形にはなっているが、このままダンジョンに行けば、覚えなければならないことも増えるので死人を出すかもしれない。
「あと、クレアは後ろを気にしすぎだ。メイヘムのタイミングが遅れてただろ。オークメイジがアイリたちに向かって魔法を使ってたらやばかった。自分のできることに意識を集中しなきゃだめだぞ」
「わ・か・り・ま・し・た」
と言って、反抗的な態度のクレアがべっと舌を出した。
「いつもこんな感じなの?」と、アイリ。
「今日は特に張り切ってるな」
アイリの疑問にはモーレットが答えた。
「そんじゃ、昼飯にするか。帰って食べてもいいけど、リカが木に上って見張りをしてくれるならここで食べてもいいな。午後もちょっと森で様子見したいんだ」
「私のパンツが見たくて、そういうこと言ってないよね」
「なわけないだろ」
「じゃあ見張る」
「まーた、日の丸弁当なんだろー」
モーレットは文句を言うが、食べないのはもったいない。味噌汁と日の丸弁当とほうじ茶、それにとんかつ定食のとんかつ一切れがこの日の昼食だった。
それにしても、斥候役がいてくれると本気で便利だ。リカのレベルが24になれば、ほとんどの危険をなくすことができる。しかし、そこまでが長い道のりになりそうだ。
食べ終わると、ノミの種がやっと一つ手に入った。
午後になって狩りを続けていると、オークファイターがレッドスカーフというアイテムを落とした。防御力は設定されていないし、装備品扱いでもなかった。たぶんアバターアイテムだろう。
誰か欲しいかと聞いたら意外な人気で、みんな欲しがった。結局じゃんけんをしてクレアのものということになる。
オークは装備を落としやすいようで、意外と悪くないかもしれない。
三時間ほど狩りを続けて、俺たちはギルドハウスに帰ることにした。リカがまだ安定せずに何度もパンツを白日の下に晒していたので、さすがにダンジョンは日を改めることにする。
このまま安定しなかったらどうしようという恐怖も同時に芽生える。
三人とも疲れた顔をしていたので、今日はそれでお開きにすることとし、教会で食べ物を寄付してからギルドハウスに戻ることにした。
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