鬼がきた!
尾岡れき@猫部
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「鬼が来たぞ!」
という声にピクンと、自分でも青筋が浮き上がるのがよく分かった。少年兵達は、あれで聞こえないと思っているのだから微笑ましい。たしかに稽古が厳しいという実感はある。だが、あえてそうしているのだ。少年兵達が戦場に出た時に真っ先に死なない為に。
この国の人が鬼を知っているというのは、間違いなく姉の仕業に違いない。ヤレヤレと思いながら、愛剣であるクレイモアに手をかけた。勿論、稽古は模擬剣で行うのだが。
鬼教官と揶揄されている事は知っている。
――それでは、ご期待にお応えしましょう、か。
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