花びらの歌

茹でたレタス

第1話 魔術とか、はっきり言ってどうでも良いです。

 この世には魔術を使える人間達が存在する。もちろん、現代日本にもいる。私、城島しきしま花帆はそのうちの1人だ。


 でも、そんなことはどうでも良い。魔術が使えるからって何になるの?ちょっと人と違う力があるだけじゃん。一般的なものではないから、魔術に憧れている人もいるかもしれない。けれど、私には必要ない。


 そういえば、魔術を持っている人は、それを上手く使えるように修行しなきゃいけないんだって。家族にいつも言われてる。親も兄も、私と同じように魔術が使えるらしい。修行とか意味分かんないよね。面倒臭いだけじゃん。


 そんなことよりゲームだよ。私、ゲーム好きなんだ。ジャンルを問わず。ちなみに今やってるのは最近発売されたアクションアドベンチャーゲーム。なかなか面白い。グラフィックも綺麗だし、ストーリーも凝ってるし。


 あ、話が逸れた。何を言おうとしてたんだっけ。えっと、ああ、そうだ。魔術の修行よりゲームがしたいって話。だってさ、魔術が使えてもゲームの腕は上達しないもん。


 ……さて、そろそろ寝なきゃ。明日、高校の入学式なんだよね。学校もだるいんだけどさ、流石に入学式をサボるわけにはいかないから。まあ、終わったら即行で帰ってゲームの続きをする予定だけど。

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