第8話 友人の出産祝いに、ソニーへの批判

2000年10月に、米国政府からメールアドレスの入手状況の確認があ

り、私のメールアドレスが入手できていないことを指摘し、早く入手する

ように、日本政府に催促しました。不当な米国政府の要求に対して、森善

朗首相も福田康夫官房長官もただ従うだけでした。再び、福田康夫官房長

官が私のメールアドレスを東哲郎現社長に対して、要求しました。森善朗

首相も福田康夫官房長官も、守るべき国民のプライバシーを外国に売り飛

ばしている売国奴です。そして、東哲郎現社長から栃折早敏現部長は催促

を受けるが、前回の失敗があるため、気が進みませでした。この時点で、

日本政府にメールアドレスの入手を断れば、この会社はエシュロンに関わ

ることはなく、過ごせたはずでした。しかし、今度は武田光哉部長代理に

動向調査に利用している友人の藤縄正、野口一成、渡辺純夫の管理を移管

し、そして私の個人用のメールアドレスの入手を指示しました。そして、

武田光哉部長代理は是が非でもメールアドレスを入手するように、藤縄正、

野口一成、渡辺純夫に強く指示しました。


2000年10月に、藤縄正がメールアドレスを入手するために、私を友

人の渡辺純夫の家に誘い出しました。今度の理由は渡辺純夫の出産祝いで

した。なぜメールアドレスを秘密裏に入手しようとしているのかが、不明

のままになっているので、調査のために会うことにしました。やはり、メ

ールアドレスを要求してきました。今度はメールアドレスを露骨に要求し

てきました。私は、会社のメールアドレスならOKだと伝え、様子を伺い

ました。友人達は顔を見合わせながら、仕方がないという感じで、何でも

良いと言ってきました。私は、今はメールアドレスを覚えていないので、

後でメールすることにして、その場をとりあえずやりすごそうとしました。

しかし、友人達は各自のメールアドレス渡し、必ずメールするように言い

ました。更に、帰り際に玄関で、渡辺純夫が”必ずメールするよう”念を

押しました。私はなぜ会社が個人的なメールアドレスを入手しようとして

いるのか計りかねて、様子を更に見るべきと思い、危険も感じ始めていた

ので、渡されたメールアドレスはその場で破棄しました。なぜなら、会社

には社内で使用しているメールアドレスが存在し、個人的なメールアドレ

スを必要とする理由が理解できないと思いました。もし、正当な理由があ

るなら、理由を告げて聞けばよいだけだとも思いました。さらに、私の社

内メールを監視していれば、時々個人メールアカウントとメール交換する

ので、そこからも入手可能なはずだとも思いました。どうも会社は、反社

会的な目的ためのメールアドレス入手の責任を1部署に押し付けられるよ

うにして、もし発覚した場合にもすぐに切れるトカゲしっぽのように準備

し、秘密裏にメールアドレスを入手しようとしているようでした。これで

私はメールアドレスに対するはっきりとした不安感を感じました。


さらに、このとき、渡辺純夫のPCがVAIOであるのをみて、普段から

思っていたことなのですが、ソニーの対応に対して批判し、特にメモリー

スティックに対して非難を浴びせました。メモリースティックを採用する

企業は他になく、これに対してソニーは何らかの手段を講じるわけでもな

く、これではβ、8ミリ、VHDと同じ運命になるのをただ待っているだ

けだと主張しました。ソニーは反省に基づいた、進歩がないと非難しまし

た。その後、ZDnetニュースサイトを読んでいると、2000年10

月25日に、ソニーからメモリースティックに関する発表が行われました。

私の意見に従って、従来のソニーのメモリースティックに対する対応を改

める趣旨の発表でした。まず、ライセンス方針を明確に示し、従来の不明

瞭さを払拭しました。次に、開発ロードマップを明確に示し、将来の発展

性に安心感を与え、他の企業が採用しやすい環境作りを行いました。更に、

拡張モジュールを増やす計画を示し、将来の可能性を提示しました。従来

の対応を全面的に変更してきました。内容的には私が指摘したことの回答

のように思えました。対応を全面的に変える場合には、トップの判断が必

要になります。ソニーは国際企業であり、ソニーのトップは日米の経済、

政治に知り合いも多く、私の噂を聞いていたので、採用されたのだと思い

ました。ソニーは西京エレクトロン株式会社の顧客でもあります。ソニー

は、西京エレクトロン株式会社と表ではなく、裏側でもつながっているか

もしれないと注意するようになりました。


藤縄正は、武田光哉部長代理にメールアドレスの入手失敗を電話で報告し

ました。さらに、これ以上メールアドレスに対する詮索を行うと気が付か

れてしまうので、この件に関する協力はできないと伝えました。この時点

で、メールアドレスの入手を断れば、エシュロンに関わることはなく、過

ごせたはずでした。しかし、そこは所詮エショロン協力企業です。武田光

哉部長代理は周りの人間に聞きまわり、そのやり取りが数人の社員を経て

石坂敏夫GLに伝えられました。石坂敏夫GLが業務上の必要から入手し

た私のメールアドレスがあることを伝え、武田光哉部長代理に私の個人的

なメールアドレスを渡しました。武田光哉部長代理は、やけにはしゃいで

見えました。そのなやりとりは、少し離れてはいましたが、私の目にも耳

にも入りました。何でそんなもの欲しがるのか見当もつきませんでした。

私は”そんなに欲しけりゃくれてやるよ”と心の中で思いました。その当

時、実際に会う人間ではこの石坂敏夫GLしか私の個人的なメールアドレ

スを知る人物はいませんでした。つまり、偶然かエシュロンのようなもの

を使用しなければ、私のメールアドレスを入手できるのはこの石坂敏夫G

Lしかいないとい状況でした。その石坂敏夫GLが私の個人的なメールア

ドレスに送付したメールを削除するように言ってきました。既に削除した

と嘘を伝えました。このメールは削除せずに、推移を注目することにしま

した。もちろんその後、社内の人間から、または友人の藤縄正、野口一成、

渡辺純夫から、私の個人的なメールアドレスにメールが届くことはありま

せんし、更なるメールアドレスの要求もありません。


2000年11月、私のメールアドレスはとうとうエシュロンシステムに

登録されてしまいました。


友人の藤縄正、野口一成と渡辺純夫には、私のメールアドレスがエシュロ

ンに登録され、危険であることが告げられ、その後、私に連絡を取ろうと

はしなくなりました。あんなにメール、メールと騒いでいた友人達から何

の連絡もなくなりました。しかし、これは無駄な努力というものでした。

友人達は武田光哉部長代理とメールで連絡を取り合っていました。友人達

は、メールアドレスをエシュロンシステムに喜んで売り渡すような武田光

哉部長代理に自身のメールアドレスを渡してしまっていることの危険性に

気が付いていないようでした。全く馬鹿な連中でした。後に、日本政府が、

私にエシュロンの存在が気がつかれ、私がプロバイダー契約を解除し、盗

聴されているメールアドレスを使用不能になった件に対して武田光哉部長

代理を叱責すると、将来私がメールを交換するであろう相手として藤縄正、

野口一成と渡辺純夫のメールアドレスを日本政府に渡すことで容赦しても

らうことになりました。実は、日本政府は、エシュロンシステムが芋ずる

式に盗聴範囲を広げていく特徴を利用して、私が社内で使用しているメー

ルアドレスを使用してメールを交換する武田光哉部長代理はもちろん、そ

の武田光哉部長代理とメールを交換する藤縄正、野口一成と渡辺純夫のメ

ールアドレスも既に盗聴していましたが、確証が得られたことで、この申

し出を認めました。


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