確認

混乱する事数十分、やっと落ち着いてきたのでまずは状況を確認することに


ところが、


「分からん・・・」


どれだけ考えても、分からないことが二つ



何故こんな場所に居るかということと、



何故高校以降の記憶が無いのかということだ


高校卒業祝いで親友たちとはしゃいだ所までは覚えているのだが、その先が思い出せない


そもそも、自分の姿はだいたい高校生くらいなのだから、高校以降の記憶がないことに疑問を持つ方がおかしいはずなのだが、どうしても違和感が残るのだ


「んーー????」


草の上に寝転がって考える






〜思考中〜






考えてもなにも分からない、いや、分からないことが分かったので取り敢えず行動を起こすことに


「まずは人を探さないとなっと」


飛び起きて建物がある方へ向かおうとする


その瞬間、






ズガァーーーーーン!


「うわぁ!」


突如轟音が鳴り響いた


音は一度ではなく、その後も何度も響いてきた


音の種類もさまざまで爆発するような音や竜巻のような音がする


何が起きたのか分からず、茫然としていると、後ろから声をかけられた


「そこのお前」


振り返るとそこには一人の老人がいた


年齢は六十くらいだろうか 白髪で背は自分より高い


「お前さん、不思議な格好をしておるが、何処から来た?」


老人が優しい声で質問をしてきた


「それはこっちが聞きたいくらいなんです 何故ここに居るかが全く思い出せないんです 気がついたらここにいて」


その言葉を聞くと、老人は表情を変え、「ふむ、なるほどな」 と言った


「なるほどとは? もしかして何か知ってるんですか?」


「うむ、知っておる が今は説明する時間がない」


「時間がない?」


「儂らはここから逃げねばならんからな お前もついてこい」


「逃げるってもしかして・・・」


日高は未だ音が鳴り続けてる方を見る


「ああそうだ




この村は攻撃を受けている」

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