3.5次元

倉川咲夜

第1話 夢からの目覚め

2036年6月24日


夢見明ゆめみあきら「はっ、またあの夢か・・・この頃ずっと同じ夢ばかり見てる。」


明「母さん今日何日?」


母「24日よ」


明「あ、ありがとう、それじゃ学校行ってくる」


母「気をつけてね。」



明は学校へ8時15分



風間隼人かざまはやと「明、おい明起きろよ」


明「え?俺すっかり寝てたのか・・・」


隼人「お前ここんとこ授業中に寝てばっかりじゃんかよ、どうした」


明「寝不足でね、そうだ、隼人今何時?」


隼人「14時54分だけど?」


明「皆早く校庭に出ろ!今すぐ!!」


隼人「明、お前寝すぎでどうかしたか?」


明「ヤバイんだって、早く皆連れて校庭行くぞ!」



とその時、グラグラと大きく校舎が揺れた。14時55分



隼人「地震だ・・・、震度4くらいか?」


明「いや、まだだ、次に来る地震は震度7だ、今14時55分だから後5分しかない、放送室行くぞ」


隼人「お、おう」



放送室へ。14時57分



明「今の地震は余震だ、これから震度7の地震が来る、皆校庭へ出てくれ」


生徒たち「え、何?」「さっきのが余震ってどういうこと?」「とりあえず校庭いこ」


明「隼人、校庭行くぞ」


隼人「おう」



校庭へ、そこには全校生徒と全職員が居た。14時59分



校長「放送室でやらかしたのは、君かね」


明「はい、説教でしたら、後2分後に聞ける状態なら聞くので、それまで待ってください!」


校長「何をふざけた事を!君は退学・・・」



その時、地響きと共に、周りの鳥が鳴き、今まで経験のない揺れが来た。15時00分

校舎は崩壊し、校庭には地割れが



明「校長、放送室での出来事は申し訳ございません、しかしながらこれだけの人を助けるためには、こうでもしないとダメだったんです。」


校長「あぁ、私こそすまなかった、しかし、何で君は地震が起こる事を知っていたのだね?」


明「今日、学校でこの時間に地震が来る夢を見たんです、それでまさかと思い行動に移しました。」


校長「それは凄い、君のおかげで全校生徒、職員が助かった、ありがとう、退学は無しだ」


明「そうですね、しかし、俺はやりたい事が見つかったんで自主退学します。」


隼人「お前自主退学するってどういう事だよ」


明「俺は今やるべき事をやるために、学業を捨てるんだよ」



こうして全校生徒、職員を救った明の通っていた高校は、ニュースに取り上げられたが、欲深い校長の手柄となった。


2036年6月25日、自主退学届けを出し、明はニートとなり、家で引きこもり生活をしていた。





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3.5次元 倉川咲夜 @kurakawasakuya

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