卒業後の2人
こびと
お互いに忙しい日々
ジュリアード音楽院に推薦入学させて貰い、毎日ピアノと作曲に明け暮れる日々。
忙しくて、休みの日も一日中ピアノの前に居る、なんて事も多々あるぐらい。
その所為で、中々ジェイソンに会えなくなった。
ジェイソンもまた、仕事が忙しく、話ではウェイターやらキャディやら色々な仕事をこなしてると言っていた。
今では出来ても電話で少し話すぐらい。
…ジェイソンの声が聴けるだけ、マシなのはわかっているのだけれど。
「…はぁ」
なんだか集中出来なくて、五線紙に書き込む手も中々進まなくなる事が増えてしまった。
イースト高校を卒業してから早半年、ジェイソンと全く予定が合わなくて。
やっぱり会えなくなると寂しくて、辛くて。
「…ジェイソンに会いたい」
最近は気づくとそう考えているし、たまに口に出てたりする。
この前はライアンの前でいつの間にやら口に出てしまってて、ライアンが困り顔で「大丈夫?」って心配してくれて。
ちなみに、他のメンバー達もやっぱり中々会えなくなってるけど、一月に一度は会ってる、なんて聞いた。
昨日はテイラーからデートのノロケ話を2時間程聞かされた。
楽しい話だったのに、何故か“羨ましい”以外の感情が浮かばなかった。
そして、ジェイソンに会いたい気持ちが尚更に膨れ上がった。
ねぇ、会いたい…会いたいよ、ジェイソン…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます