<Chapter 7/AHO>
A「あそこの席さ、何か変なアベックが座ってるよな」
O「んあ? そんな変か……? 確かに美女と野獣カップルには見えるけど、そんくらい今時普通じゃねーのか」
A「もしかして、援交とかだったりするのかな?」
O「謝ってこい、あのカップルに今すぐ謝ってこい!」
A「えー、何でだよー? とある機関が鶯谷のラブホ街で調査したところだと、援交或いは風俗嬢とのカップルが八〇パーセントだったって結果が出たらしいぞ」
O「それ絶対に、調査場所の選定を間違ってるから! 鶯谷はそういうところだからっ!」
H「じゃあ、上野駅十三番ホームのトイレでアンケート取るか?」
O「確かにそこだと援交とかの確率減るけど、それは調査対象が偏りすぎるだろっ!」
A「ってかなー、俺はアベック自体が許せねーんだよ。最近流行った『性の悦びを~』のおじさんじゃねーけどよー」
O「完全に、モテないヤツの嫉妬でしかねーな」
A「俺の下宿の下の階に女子高生が住んでるんだけどよー、ソイツもどーも最近色付きやがったみたいでよー。買い物帰りとかにたまに見かけるんだけど、何か彼氏らしき男と一緒に部屋入って行くんだよな」
O「お前、とうとうストーカーじみてきたな。精神科行くか?」
A「あんな狭い間取りの部屋で男女二人っきりってことはよー、やっぱり当然イチャついてる訳じゃん? そう考えると、すごく腹が立ってきてさー。買って来たばかりの玉ねぎを冷蔵庫に入れるときに、ささやかな報復として床にドンって叩きつけてから入れるんだよ」
O「お前本当に迷惑な隣人だなっ?!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます