竹中くんは神がかり……って誰?

生気ちまた

1.ボードゲームをしてみたい


     × × ×     


 竹中半平太は大きな問題に頭を抱えていた。

 高価なボードゲームを手に入れたのに、対戦相手がいないのである。


「あああああ! あああああああ!!」

「何を叫んでおるか」


 自室で悲しみに暮れていた竹中のもとに、神が舞い降りた。竹中の強烈な『負』の感情に引き寄せられたのだ。

 竹中はいきなり現れた神に「迷子!?」と困惑を隠せない様子。


「うむ。いかにもお主のマイゴッドじゃ。お主があまりにも辛そうだから、わざわざ見に来てやったのじゃ。宝くじ並みの幸運を喜ぶがよい!」

「なんと……この世に神様がいるなんて」

「ずいぶん厭世的な考え方じゃが、ともあれ悩みを解いてやろう」


 神は右手をかざし、竹中の思考を読み取った。

 ボードゲームがしたいのに、対戦してくれる人がいない。


「ふむふむ。ならば、お主の頭からボードゲームへの興味を消してやるとしよう」

「やめろ! 原因療法はやめろ!」

「ほう。せっかく八千円も出して揃えたから勿体ないとな?」

「わかっているなら余計にやめてくれよ!」


 竹中は神の右手から逃げ出した。

 なにぶん、彼は高校生なので、八千円は大金なのである。


「ワシの手から逃れるとはバチあたりな……そもそも、なぜボードゲームなのじゃ。テレビゲームならソロプレイでもOKじゃろうに」

「ネットで話題の『さいころ百物語』というマンガを読んだからさ」

「なるほど。お主はマーケティングに弱いみたいじゃの」


 神はちゃぶ台の上の駄菓子入れから、赤いタバコラムネを手にとった。その隣には『しかしながらだがしはおいしい』という少年マンガが置かれていた。


 ☆コラム:ボードゲームとは?

 要するに『すごろく』『人生ゲーム』の仲間である。

 ヨーロッパには多くのファンが存在している。


 はてさて。

 タバコラムネなら小銭程度の出費で済むものの、ボードゲームとなると一つあたり三千円でも安い方である。竹中としては、それをムダにはしたくないらしい。

 彼は改めて「あああああ!」と叫んだ。

 凄まじい『負』の感情が神の御心を逆撫でする。


「うむむ……こうなると、お主の友人を増やすしかあるまいな」

「えっ。そんなことできるのか?」

「お主がその辺で声をかけてくればよいだけのことじゃろ。もしくはクラスメートと仲良くなればよい。わざわざワシの神通力を使うまでもないわ」


 神としては当然のことを説いたまでだった。

 しかし竹中はつれない態度をとる。


「わかってねえな。俺はそれをするくらいなら死んだ方がマシなんだよ」

「さすがに死ぬよりイヤってことはないじゃろ」

「舐めるなよ。俺は天下一のコミュニケーション不全なんだぜ!」


 堂々と言い放つ竹中に、神は目をつむり、こめかみを抑えた。


「えーと……すまんが、ワシの耳が悪いんじゃろうか。もしくはお主がアレなのか」

「そうか神だもんな。外来語はわからねえか。だったら、その右手の力でわかってくれ!」


 竹中は神の右手を自分の頭に乗せようとする。

 しかし神はそれを跳ねのけた。


「やめんか。お主の扱うコトバくらいワシにもわかるわ!」

「か、神にいやがられた……」

「つまるところ、お主はアレじゃろ。自分に自信がないのじゃろ。おのこが情けない話じゃ。見たところ特に障りはないじゃろうに」

「そ……そんなんとちゃうわあああああ!」


 決めつけにブチ切れた竹中は、悲しい思い出をぶつけるべく神の右手を力強くつかんだ。

 さすがの神も現世うつしよに顕現した姿が少女のそれであるために、単なる腕力では男子に立ち向かえない。

 なので、神通力で吹き飛ばすことにした。


「ぐぎゃっ!?」


 竹中は人智を超えたスピードで大黒柱に叩きつけられる。

 よくないことに頭から突っ込んでしまったようで、神の目からみても痛そうだった。


「あっ……やりすぎたかの、すまぬ……」

「いててて……神さん、そう思うなら、ちょっと頭を撫でてくれねえか……」

「こうすればよいのか?」

「バカめ!」


 神の伸ばした右手を、竹中はガッシリとつかみとった。そして頭をそこに突き出す!


「しまった! こやつ、そこまでしてワシに同情を求めたいのか!」


 グニャリとした竹中の髪質に、口元を歪ませる神。

 やがて、竹中の悲しい思い出が、右手から彼女の中に送りこまれていく。


「ふはは! 行け! 俺の悲しみ! 忌まわしき記憶と共に!」

「くぅっ……さすがはコミュ障なのじゃ。相手が神でもアニメのネタを使う!」

「ネタだとわかっている時点でお前も同類だ!」

「お主の記憶が入ってきているから仕方ないじゃろ! ええい!」


 神はぐるぐると流れ込んでくる悲しみの記憶を神通力で封じ込めた。

 だが、大まかな部分は理解させられてしまった。

 要するに竹中はクラスメートから(本人的に)不当な扱いを受けるのがイヤで孤立を深めていったのだ。しかし一人では寂しいので苦しんでいる。

 なんとも独善的な現代人の病理に、いにしえの神としては「はぁーめんどくせー」とため息をつくしかなかった。


「おい、ため息の他に言うことはないのか? かわいそうとか!」

「別にないわ。マジでめんどうくさいから、対戦相手の件だけ済ませてワシは帰るのじゃ。どれどれ、あと何人いればいいのじゃ?」


 神はボードゲームの一つを手に取った。

 タイトルは『ガッタンゴトン』。

 どうやら三人いれば遊べるゲームのようだ。

 ここには竹中しかいないので、きちんと遊ぶためにはあと二人ほど必要になる。

 神は少し考えてから、ポケットから小さな手鏡を取り出した。


「お主。生まれたのはいつなのじゃ?」

「ガッタンゴトンは平成七年にポーランドで生まれた……」

「カタンのパチモンの話ではない。竹中半平太はいつ生まれなのじゃ!」

「十六年前の七月七日だ!」


 指折り数えて答えを出す竹中。

 神はその数字を手鏡に告げた。


「そうそう。お主には言い忘れておったのだが、ワシは時間の神様なのじゃ」

「タイムスリップとかできる神なのか?」

「いかにもそんなもんじゃ。だからその……お主の歴史を変えてやろうと思う」

「俺のヒストリーだと?」


 竹中は目をパチクリさせる。

 己の人生を変えるのと、ボードゲームの対戦相手を手に入れることに、いったい何の関係があるのだろうか。

 彼には想像がつかないようだ。

 だが、神にとって、その反応は予想済みだった。


「竹中よ。今までの話を重ねていけば、お主は自分から友人を作りたくないのじゃろ。だけどボードゲームで遊んでくれる人はほしい。ならば残された手段は一つではないか」

「お前の知り合いを呼んでくるとか?」

「ちゃうわ! お主を双子……いや三つ子にすればよいのじゃよ!」


 神は小さな手鏡を竹中に向ける。

 眩しい光が彼の目に飛び込んできた。蛍光灯の反射である。


 ☆コラム:ガッタンゴトンとは?

 小さな島を開拓していくボードゲーム。

 タイルの入れ替えシステムにより毎回違った楽しみ方ができる。

 ドイツの傑作ゲーム・カタンのパチモンとして悪名高いが、販売元は「レゴに対するダイヤブロックみたいなもんだ」と強気の姿勢を崩していない。



     × × ×     



 一九九九年。

 ノストラダムスの予言によれば恐怖の大王がやってくるはずだったが、生まれてきたのは竹中半平太だった。


『おぎゃー! おぎゃー!』

『ああああ! 夜泣きはもうやめてちょうだい!』


 小さな手鏡に写し出されているのは彼が生まれた頃の様子である。夜泣きに苦しむ竹中の母が大人向けの睡眠薬に目を向けているところだった。さすがに飲ませてはいない。


「お主は赤ん坊の頃から叫んでおったのじゃな」

「元気だったからな! それで俺を三つ子にするってのは?」

「まずはお主が生まれる前に戻すとしよう」


 神は手鏡に息を吹きかける。

 すると内部の時間が巻き戻り――竹中の両親の出会いのシーンが写し出された。

 竹中はバブリーな格好の母親に大笑いする。


「これが一九九二年の話なのか。まさか俺の母さんがアッシーを抱えているとは!」

「だが本命はお主の父上だったようじゃな」

「父さんもチャラいなー。それでどうやって三つ子にするんだ?」

「手っ取り早く済ませるならば、妊娠中の母上を腹パンすることになるかのう……」

「そうか、それしかないなら仕方ねえな!」

「えっ……いや……その、ワシなりのブラックジョークなのじゃが」


 神は竹中から少しばかり後ずさった。

 自分から言い出しておきながら相手の方がアレだったという稀有な例である。


 ☆コラム:双子ができるのはなぜ?

 主に排卵が同時に行われた場合(二卵性)と受精卵が二つ以上に裂かれた場合(一卵性)に大別されている。稀だが両者の混合型も存在する。

 いずれにせよ根本的な原因は解明されておらず、生物のナゾの一つである。

 近年は不妊治療の影響で多胎児の出生が増加傾向にある。これは受精卵の着床を期して、人為的に複数の受精卵を子宮に入れる処置を行うことがあるため。


 ともあれ。

 すでに生まれている存在を三つ子にするためには過去を変えるしかないのはたしかである。竹中を単細胞生物に変えてしまうのも方法ではあったが、それではゲームができない。

 神は手鏡の中に右手を入れた。


「すげえなそれ。百均で売ってんのか?」

「そんなわけなかろう。手作りの一点ものよ。こうすることで過去に干渉できるのじゃ」

「かんしょ……甘いイモ?」

「過去の世界でサツマイモを作ってどうする! 過去を変えるんじゃ! ボケナス!」


 竹中が「ナスなのかよ!」と答えたので、神は無視して過去を変えることにした。

 まずは一手――竹中夫妻の家族計画を微妙に遅らせる。

 神の右手で家族計画の邪魔を繰り返せば「竹中半平太」として生まれる受精卵の中身は変わることになり、いずれ三つ子が生まれるかもしれないからだ。

 神はこの手法を「乱数調整」と呼んだ。

 欠点としては対象の誕生日が変わってしまうところが挙げられるが、七月七日生まれなら多少ズレても学年は変わらないので安心である。


「よし。とりあえず二日ずらしたから、一旦同期してみるのじゃ」

「もう済んだのか」

「まあの」


 神はニヤリと笑い、タイミングに合わせて、楽しそうに右手を掲げた。


「竹中よ! 時空改変の波が来るぞ!」


 ゴウッ。神の声に応えたのは大きな光だった。

 格子窓から差しこんできた光は、やがて白い衝撃波となって二人に突っ込んでくる。


「なんだこれ!?」

「歴史が変わっていくのじゃ。これが時流というものなのじゃ!」


 同期――歴史が塗り替えられていく!


 (試行1回目)


 目を開けると……特に何も変わっていなかった。

 せいぜい竹中の身長が五センチくらい伸びている程度である。

 三つ子にはなっていない。


「ま、初めはこんなところじゃな。繰り返せば三つ子になることもあろう」

「どんどん誕生日をスライドさせていくのかよ。小学生になったりしないだろうな?」

「いや。リセットもできるのじゃ。だから安心せい」

「ほーう……だったら、チョイと俺にも遊ばせてもらおうか!」

「なぬぅ!?」


 竹中は神から手鏡を奪い取った。

 そして「おりゃっ」と勢いよく自分の右手を突っ込む。


「やめんか! 変に手を出すと過去がめちゃくちゃになるぞ!」

「そうなのか?」

「そうなのじゃ!」


 神の言ったどおり、手鏡の中ではいきなり出てきた竹中の右手に過去の竹中夫妻が仰天していた。


「こりゃすげえや。自由気ままじゃねえか!」

「お主は氏子なのだから神の道具を使うでないわ。はよう返さんか!」

「いやだね。だって、こんなに楽しそうなオモチャは久しぶりなんだぜ!」

「このワガママぶり……お主がクラスでハブられている理由がよーくわかってきたぞ!」

「なっ……あああああ! そんな歴史も変えてやらあ!」


 竹中は神から逃げ回りながら歴史を改変していく。

 わりと初心者でも思ったように世界を変えられるユーザーインターフェイスになっていたので、五秒もあれば過去を好きなようにできた。

 あとは同期するだけである。


「よし、神よ! 時空改変の波が来るぞ!」

「ワシの真似をするでないわ! 恥ずかしいじゃろう!」


 紅潮している神の身体を白い光が呑みこんでいった。

 同期――歴史が塗り替えられていく!


 (試行2回目)


 目を開けると……なぜか竹中が身体中を掻きむしっていた。

 さらに和室がぐねぐねと姿を変えつつある。

 神はビックリした。大きすぎる改変を起こしたために同期が間に合っていないのだ。こんなことは滅多にない。


「お主はいったい何をしたのじゃ……」

「とりあえず原発問題は解決しておいたぜ!」

「それは良いことじゃが、あまりにも変化が大きすぎるのじゃ!」

「あとはクラスの奴らをみんな寒村に移住させておいた」

「地方の過疎問題も解決じゃな! ともあれ、それは返してもらうのじゃ!」


 神は手鏡から竹中の右手を引き抜こうとする。

 それ自体は上手くいった。だが、なぜか彼の抵抗があまりにも弱かったため、二人は勢いあまって後ろにずっこけてしまった。まるで大きなカブを抜いた村人である。


「ちゃんと持っておらんか!」

「いや、その……まずいことになってきたかもしれねえ」

「なんじゃと?」

「ほら。これ、たぶんさ……女の人が赤ん坊にミルクあげるためのアレだろ……?」


 竹中は青い顔で、自身の胸を揉んでいた。

 小さく芽生えた膨らみは、やがてこぶしサイズまで大きくなる。

 さらに腰の辺りはゆるいカーブを描くようになり、また首元はほっそりとしてきた。


「そうか。受精卵が変われば性別とて変わることもあるのじゃな」

「淡々と納得してないで元に戻してくれよ!」


 竹中は甲高い声で叫んだ。

 しかし身体の変化は止まらない。彼は絶え間なく身体中を掻きむしっていたが、それは肌質が変わりつつあったためである。シャツの下からは白い肌が見え隠れしていた。

 茶色のくせっ毛が、サイドテールで結ばれた頃には、もはやそこに竹中半平太の名残はわずかにしか残っていなかった。


「……うーむ。お主はそのままの方が人気が出るかもしれんのう」

「どういう意味だよ!」

「いや。わりと様になっておるから、友人も作りやすい気がするのじゃ」

「たしかにやたらと可愛いなオイ。まるで俺とは思えないぞ」


 竹中は自室の大きな鏡で自分を細かく調べ始める。

 彼が女性である世界なので和室も女子らしくなっているのだ。


「だから肝心のボードゲームも消え失せておるのじゃ」

「うそんっ!?」

「女子はお金がいるのじゃろ。お主は化粧もベタベタじゃし」

「本当だ。お肌によろしくねえな……どこでこんなの覚えたんだろ」

「おそらく彼氏の影響じゃろう」

「はあっ!?」

「ほれ。信じられないのなら、これを見るがよい」


 神は落ちていた手鏡を竹中に渡す。

 そこには変な格好の男子高校生と、楽しそうにしている竹中(女子)が写っていた。


「なんで彼氏がいるんだよ! 俺には彼女いねえのに!」

「知らんが、もう処女は捨てているみたいじゃぞ。今回で三〇人目の彼氏なのじゃ」

「ビッチじゃねえか!」

「先月には合わせて七人と二十五回の家族計画を致したみたいじゃ」

「本当にビッチじゃねえか!」


 竹中は頭を抱える。


「お主とはまるで別人じゃな」

「全くだよ! 竹中半子ちゃんはビッチだよ!」

「もっとも寂しがり屋なところは似ている気もするのじゃ。そう考えると、お主もビッチちゃんも似たようなものじゃな。ビッチちゃんは寂しいから家族計画するのじゃろうて」

「あああああ! もういい! また歴史を変えてやるぜ!」


 竹中は手鏡に右手を突っ込んだ。


「やめんか! また女子になるかもしれんぞ!」

「その時にはまたやり直せばいい! 竹中半平太は何度でも蘇るのさ!」

「それは死亡フラグじゃぞ!」


 神から逃げながら、やがて竹中は白い光に包まれていく。

 同期――歴史が塗り替えられていく!


 (試行3回目)


 目を開けると……竹中はこの世からいなくなっていた。

 神は手鏡の内容から全てを悟る。

 新婚から家族計画を邪魔されまくった竹中夫妻は、性的な捌け口を外に向けてしまい別居。竹中の存在自体が歴史から消えてしまったのである。


「おい……なんかタマシイ的なイメージになっちゃったぞ!」

「当たり前じゃろ。この世界ではお主は生まれていないのじゃからな」

「ええっ。なら、なんでタマシイはあるんだよ」

「どんな形であれ竹中夫妻の第一子はお主だったはずなのじゃが、いかんせん二人が別れてしまうとな。存在が宙ぶらりんになるのじゃよ」


 神は「多くを望んだバチが当たったのじゃろ」と竹中のタマシイに告げる。


「あああああ……あああああ!」

「タマシイでもうるさい奴じゃのう」

「これが叫ばずにいられるかよ!」

「安心せい。ワシが初期化しておいてやるわ」


 神はそう言ってから、ちょっとばかりイタズラを思いついた。

 散々振り回された竹中への意趣返しのつもりである。


 まずは手鏡のリセットから始めるのじゃ。その次はあれなのじゃ。うふふ。

 同期――歴史が元に戻っていく。



     × × ×     



 竹中半平太はタバコラムネを口にしていた。

 神の話では全てリセットされたはずなのだが、どういうわけか今の竹中はラムネが似合う姿になってしまっている。


「あああああ! あああああああ!」

「やめんか。叫ばずともワシは近くにおるのじゃ」

「だったら元に戻してくれよ! なんで小学生なんだよ!」

「お主の精神年齢に合わせただけじゃよー」


 神は楽しそうに竹中のほっぺを突いた。

 氏子のくせに神の道具を使ったことへの懲罰として、竹中が生まれてくる日にちを大幅にずらしてやったのである。

 おかげで竹中の和室にはランドセルがおかれていた。

 それも赤いランドセルだ。


「半子ちゃーん。みんなで遊びましょー」

「ほれ。外から呼ばれておるぞ。みんなお主を囲っているクラスの男子じゃ」

「なんで小さい頃からビッチなんだよ!」


 竹中は愛らしい目で神をにらみつける。

 対して神は含み笑いをしつつ、


「これでボードゲームで遊べるではないか……あんなにいれば十分じゃろ?」

 と、ささやいた。

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