白球少女

週末びーる

白球少年

藍原 宗輝あいはら もとき


シニア時代に捕手として全国ベスト4に輝き、選手としては優勝チームを抑えて最優秀選手の栄光を得た彼は、名実ともにその世代No.1の称号を手入れた。


全国各地の強豪校から推薦も引く手数多で彼を自校に引き抜けば、捕手という育成が難航するポジションを確たるもの出来るだけではなく、打者としても非凡な才能を発揮し、打線の厚みすら加えられる。


どの高校も喉から手が出るほどの逸材。

10年に1人、もしくはそれ以上の選手とも言われていた。


「申し訳ありませんが、お断りさせていただにます」


しかし、藍原 宗輝はどの推薦も断りを入れ、彼が選んだ先が野球部が存在しない共学に入学した事実を知るのは、彼が女子野球という推薦とは縁遠い場所にいた時だった。

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