腐れ縁の日常生活

刃琉罵屠守

プロローグ いつも通りの朝

 朝。

 大抵の人々が目を覚まし、日々の生活のために学校へ職場へと忙しなく動いて回る時間帯にて道の真ん中で立ち尽くす男女が三人。

 全員が制服を着ており、高校生であることが一目でわかる彼等の前に漂うは形容し難い未知の空間。

 歪みと言っても過言ではない渦巻く空間を前に彼等は互いに顔を見合わせ、その穴のような空間の歪みを『危険物』と認識。

 触れないように注意を払いながら歪みを通り過ぎ、本日の授業について語る彼等の背後にて別のクラスの生徒たちが空間の歪みに吸い込まれてしまうも彼等は背後で起きた異変に気付くことなく、そのまま登校した。

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