私は魚だ

鹿江路傍

プロローグ:誰も読まない手記


 Q.二つの机は一つのビールジョッキで交わる。このとき生じる四つのカーテンの   総和はいくらか?


 A.360度。



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 人間は偉大と悲惨の中間者、天使にも獣にもなれる存在だったそうな。



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 ネリリしている火星人の眼に、空は青く映るだろうか?



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 可哀想に、ヒトジラミは絶滅しただろう。可哀想、なんて言うのは傲慢かな。



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 朝起きて、甲虫に変身していたとしたら……。割とどうでもいいかな、たぶん。



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 私が目に出来る可能性を持つものは、なんと4%しかない!



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「私たちは、長い道を歩くことで、この地球の上にその言葉を書くのです。

 だから、私たちはどこにも留まることをしないのです」



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 ニワトリはどちらかというと美人を好むらしい。



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 この世界は私の頭蓋において完結している、かも。



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 私にとっての車輪は何だろう? 存在しないのかな。



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 もしもXとYに加えてZがあったら、どうなっただろうか? さすがに効率悪くて淘汰されちゃう?



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 コウモリであるとはどのようなことか、コウモリは知っているの?



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 山があれば山を見よう。雨の日は雨を聴こう。春夏秋冬、昨日もいい日、明日もいい日。



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 若返り、というよりもはや生まれ変わりかも。



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 歴史は今まさに生み出されている。過去を解釈することによって。



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 自由意志は錯覚である。そうなの? 私は不自由を感じたことはないけど。



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 人生は死ぬまでの暇つぶしなんだって。そうかもしれない。



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 私は魚だ。

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