「詩の畸型」

煩先生

 

雷光の記憶が

両翼を毟って

冷たい植物は

無残に黙った


歪んだ若枝は

理由を求めて

天空の野心が

切実に犯した


亡骸の夢想が

完熟を悟って

重たい老鳥は

不屈に祈った


刻んだ慟哭は

予言を宿して

年輪の悲愴が

丁寧に深めた

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「詩の畸型」 煩先生 @wazurai

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