「甘い銃弾」

煩先生

 

夜の余韻が

舌で蕩けて

淡い生花に

理由を鎖す


星が語った

美神の嘘は

結べぬ恋を

冷酷に編む


雨の思想が

肌で砕けて

熱い音色に

季節を離す


蛆が護った

屍骸の国は

滅べぬ露を

切実に富む

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「甘い銃弾」 煩先生 @wazurai

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