トリオシティ
永久 夏波
プロローグ
ウニバルゾ
我々でいう宇宙空間のような空間に『ネプチューン王国』はある。
この国は宇宙的に解釈すれば、さまざまな形の惑星で成り立っている。
母なる星、クリスィを前に王の住まう『アポネス』がありその後ろには闇の谷間と呼ばれる黒い亀裂がある。
亀裂から先に進むと透明なカプセルに覆われた惑星を中心に二つの星が回っている星がある。
『トリオシティ』だ、『サイエンス』を中心に常に『ダビデ』と『グリム』が回っている。
ここは人が造る技術と魔術が混合された場所である。
透明なカプセルに覆われた惑星(シティ)は『ゴッド』と呼ばれる優秀で美貌な科学者の集まりを中心に動いていた。
人を造り上げることに成功した彼らは、欲望を募らせていった。
指導者シオンは黒魔術との融合を密かにはじめ、彼はなんでも支配する力を手に入れたと思っていた。
いっぽう、この星で生まれた不思議な力を持つ一族『プルート』を中心にシオンの独占に反発する組式が忘れ去られた古の建物が眠る地下で芽生え始めていた。
『プルート』家はコンピュータを意思で操れる不思議な力を持っていた。
シオンが魔術を操ると知らない彼らは破壊を試みたがシオンが取り込んだアーリアの力で逆におしかえされてしまった。
人質を条件にシオンは手をひいたがそれも彼の嘘であった。
一族の純粋な力を受け継ぐリュウヤの犠牲もむなしくシオンはちゃくちゃくと殺戮の準備をしていた。
そのいっぽうでシオンは地球を支配しようと企むのであった。
魔の手はウニバルゾの世界をこえ宇宙にもおよぼうとしたいた。
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