空の旅人

 ぷかぷか雲が浮かんでる

 ゆらゆら僕は揺れている

 楽しい話とか考えながら


 真っ赤な首輪をつけたまま

 柴犬とことこ何処まで行くの

 くるくるっと巻かれたしっぽに見とれていたら

 知らない内に目的地を過ぎていた


 南国でもないのにヤシの木があって

 全て取り壊されてもそれだけは守られて

 だけど独りぼっちで寂しそうで


 プカプカ雲が浮かんでる

 ずっとそこで休んでるのかと思ったら

 実はこっそりひそかに泳いでる


 風はネコのあくびのように気まぐれで

 それでもその優しさに女神の愛を感じるよ

 ゆっくりゆっくり歩いていこう


 何も珍しい事はないけれど

 そんなのみんなTVに任せてさ

 当たり前の景色に感動とかしていよう


 ぷかぷか雲が浮かんでる

 時を計るもの全部忘れて

 遠くで聞こえる汽笛とか聞き流して

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